「23階の笑い」とシド・シーザー
舞台「23階の笑い」について再び。
稽古は順調に進んでいまーす。毎日、稽古場には笑いが絶えません。
特に昨日はなだぎ武さんが初めて立ち稽古に参加し、登場から演出家はじめスタッフを爆笑させてました。
先日、このブログにも書いたように「23階の笑い」の登場人物にはすべて実在するモデルがいます。名前が違うので、混乱するかもしれませんが、次の通りです。
ルーカス・ブリックマン: モデルはニール・サイモン
ミルト・フィールズ: モデルはシェルドン・ケラー
ヴァル・スコルスキー: モデルはメル・トルキン
ブライアン・ドイル: モデルはトニー・ウェブスター
ケニー・フランクス: モデルはラリー・ゲルバート
アイラ・ストーン: モデルはメル・ブルックス
キャロル・ワイマン: モデルはルシール・カレン
そして
マックス・プリンス: モデルはシド・シーザー
彼らの中で、皆さんがご存じかもしれないのは、ニール・サイモンと映画監督のメル・ブルックスではないでしょうか。
誰がどの役を演じるかは(一部漏れちゃっているみたいですがw)、幕が開くまでのお楽しみにしておいた方がいいですよ!
さて、この中で最も重要な人物といえば、やはりマックス・プリンス。つまり、アメリカを代表するコメディアンだったシド・シーザーです。実は2014年に91歳で亡くなったのですが、伝説の喜劇人を失ったと全米で報道されました。
彼の残した名言にこんな言葉があります。
「人生のすべてを吸収して、 一日一日を着実に!」
「23階の笑い」の中でも彼のハチャメチャぶりが描かれているのですが、彼のすごいところはそれを全く自覚してないところです。存在そのものがおかしいとニール・サイモンも言っています。
シド・シーザーは多くのコメディアンや作家達に影響を与えました。
シドがいなければ、ニール・サイモンもウッディ・アレンもメル・ブルックスも、ひょっとしたら三谷幸喜さんもこの業界にいなかったかもしれない。
パロディという笑いがありますが、シドはそれの先駆者とも言えます。ヒットする映画をすぐ真似てパロディにする。現在の「サタデー・ナイト・ライブ」の原点とも言えますね。
50年代の人気映画を次から次へとパロってます。
中でも有名なのは名作「欲望という名の電車」のパロディです。
さあ、この伝説のコメディアン、シドの役(作品ではマックス・プリンス)を誰が演じるのかは、ぜひ劇場でお確かめ下さい!
シド・シーザーの「欲望という名の電車」のパロディを見たい方はこちら。