「おうち飲みワイン100本勝負」を読んで100本飲むべし
私はお酒が好きである。それは今さら否定しても誰も信じないし、元々謙遜する気もさらさらない。
だけど、不思議なことにいまだに「お酒は強いほうですか?」と男性に聞かれ、
多少へりくだって「弱くはない方です」と答えても、
ほとんどの男性は引いている。気がする。
だけど、言っておくが、ざるではなーい!
しかもお酒と食べ物が合っていないと、やっぱり楽しくない。
アルコールなら何でもいいという、アル中ではないのよ。
ただ、顔色が全く変わらず、言葉もしっかりしているから、全然酔っ払っていると思われない。
結構、ふらふらだったりしているのにさー。
まあ、でも、やっぱり男性は引くわな。仕方ないね、今さら。
今さら、何言ってんだ、私?
てな前置きはさておき、そんなわけで、やっぱり飲むのが多いのはワイン。
最近は和食でも、白か泡にしてしまうことが多い。
でもね、高いワインばかり飲んでいたら大変だし、レストランのワインは結構高いですから、
安くて美味しい、つまりコスパが高いワインをひたすら探すわけですよ。
そんなときの非常に強い味方が出た!
著者の山本昭彦さんは、かなり昔からのワイン仲間というか、
私のワインの先生の一人。師匠はもちろん大橋健一さんだけど。
読売新聞の記者でありながら、ワイン好きが高じて、ワイン関連の本を何たって朝日から出してますから(笑)。
山本さんのこの著書の素晴らしいところは、
よくありがちな、わかりづらくてつまらないウンチクではなくて、
シチュエーション別になっていて、一緒に合わせるお料理の説明もとても役に立つところ。
何たって、「平日の夜に飲むワイン」というセレクションがあって、
平日から飲んでもいいのね!!と思わず喜んだり。
(まあ言われなくても飲んでるけどさ)
ワインセレクションの合間に書かれているコラムがまた愉しい。
「パーカーポイントって信用できるの?」
「冷蔵庫から始めよう」
「大切なのはヴィンテージより造り手選び」
「持ち込みって悪なの?」
などなど、今までワインに少し興味を持った人なら誰でも聞いてみたかった問いに
本当に親切に優しく答えてくれているのだ。
何かね、日本のワイン通の人って、その手の質問したりすると
「え?知らないの?」みたいな態度する人いるんすよ。
高いワインやヴィンテージばかり礼賛している人ね。
私もそういう人たちとはあまりワインを飲まず、
「おー、これ葡萄の味がする!!(当たり前だよ)」とか言って
騒いで飲んでいるほうが好きなんで。
この本の最大にすごいところは、
山本さんが薦めているワインがどれも3000円以下で、
素晴らしいものばかりだということ。
もちろん、まだ私も飲んだことがないものも多いので、
益々ワインショッピングが愉しくなったというわけ。
偶然だと思うけど、私が大好きな1本のオー・ボン・クリマのシャルドネのページに
しおりが挟んであったのもナイス!でした。
ワインを勉強したい人、コスパのいいワインを探している人、
この本は超お薦めです!!