保育施設で生後3か月の子が亡くなった事件がありました。

 

 

この保育施設の運営体制が

議論するに値しないくらいお粗末なのですが、

ここまで極端ではなくても、

トップの運営方針が杜撰だったり、

保育士さん達の急変時対応や乳児の健康管理についての知識は

あまりプロフェッショナルと言えない人が多いです。

 

運営が杜撰なのは、

運転免許みたいに、

園運営停止の行政処分をするしかないと思いますが、

保育士さんの知識・知識技術向上については、

ある程度看護師がサポートできるのではないかと感じます。

 

 

保育士さんが急変対応・体調不良児対応が不安なのって

個人の資質と言うよりは、

教育カリキュラムで、

解剖生理学や疾病学などに力を入れていなかったり、

上の世代の保育士さん達が

専門知識のアップデートや技術を磨かなくても

保育士を続けてしまえる実情のためだと思われます。

(もちろん熱心にアップデートしている方もたくさんいます。)

 

その環境の中で保育士をしていると、

例え何十年保育士をしていても

専門性が向上していかないなと感じています。

 

若手の保育士さんもそうですが、

ベテランでも今まで運よく急変対応したことがなければ、

そもそも急変なんてめったにないから大丈夫という慢心・知識不足や、

どういう知識が必要で、どう学べばよいのか分からない

という人が多いなと感じています。

看護師がやるから保育士はやらなくて大丈夫でしょ?っていう人も稀にいます。

 

私は、研修とか、日々の業務中に声をかけるだとか、

色んな方法で子どもの健康管理、

急変対応を伝えてきたのですが、

一番効果的な方法って、

具体的な事例を出すことなんですよね。

なるべく自園と同じような規模の保育園で起こった事故の方が

より自分事として受け止めてもらえ、

「同じことが起こった時に自分はどうすればいいのか」

って考えてもらいやすいなと感じています。

 

とはいえ、まだまだ十分ではなく、

理解してもらえない徒労感で

何度も、もう口出しするのはもうやめようかと思ったりするのですが、

口うるさく言い続ける事が

子どもの命を守ることにつながればいいなと思います。