こんにちは。

現役看護教員【はな】です。

 

                                 

みなさんは、テレビを見ますか?

 

私は、最近は朝のニュースくらいしか見る時間がなく…

ドラマも大好きでしたが、毎週見ることが難しく…

 

でも!

今!

絶賛、再放送中

 

“コードブルー”

 

は、毎日録画しています!

 

大好きなドラマです。

 

何度も再放送がされていますが、そのたびに録画してみています。

 

スペシャルも

映画も

もちろん見ました。

 

コードブルーの映画が地上波初登場

予定のようですね!

12月7日(土)ですよ~

 

今から楽しみです。

(映画館でも見ましたし、Amazonのプライムビデオでも何度も見てますが)

 

 

さて。

 

昨日の再放送では、

 

17歳の女子高生が妊娠していたり

母と娘2人が外傷を負ったり

 

相変わらず大忙しの救命でした。

 

そんな中、

天才ピアニストの女子高生が登場しました。

 

彼女は

小脳腫瘍です。

 

小脳…

脳のどこに位置をしているか、理解していますか?

 

 

後頭部の下にある

さな

ですね。

 

ここはどのような働きをしているのでしょうか?

 

小脳は

身体の平衡

 

眼球運動、歩行、筋緊張の調整

姿勢の維持

 

運動の協調

 

など、

運動の強さや力加減、体のバランスを調整

していますね。

 

 

 

では、この天才ピアニストが

小脳腫瘍を摘出するとどうなるでしょう?

 

 

運動の強さや力加減、バランスなどに影響することが考えられます。

ピアノを弾くには、とても困りますね。

 

音の強弱をつけるためには、鍵盤をたたく強さを調整する必要がありますからね。

(と、【はな】はそんなにピアノには詳しくありません 笑)

 

実際に、ドラマの中でも描かれていますね。

 

手術後、指先の震えが止まらないシーンが何度も出てきます。

 

それなら、

手術しなければいいのに~

と、思った?

 

う…ん、そうもいかないんだよね…

 

腫瘍が大きくなってしまうと大変なことになってしまう!

だから、摘出をしないと命にかかわるんだよね…

 

脳ってさ。

よくお豆腐に見立てて話をしたりしない?

 

違う、違う、そうじゃない。

 

 

脳がお豆腐。

やわらかいお豆腐(脳)を

衝撃から守るために

容器(頭蓋骨)に入れて

お水(脳脊髄液

に浮かべているよね。

 

 

このお水(脳脊髄液)、ずっと同じだと悪くなってしまうから

常に新しいものに取り換えているの(脳脊髄液循環

 

もし、

このお豆腐(脳)の中に

何か塊(腫瘍)ができて

それがどんどん大きくなっていったらどうなる?

 

 

お豆腐(脳

お水(脳脊髄液

行き場を失うよね。

 

そうなると、容器(頭蓋内)の圧が上がっていくよね。

 

これが

「頭蓋内圧亢進」

 

だんだん容器(頭蓋内)の中はパンパンになり…

遂には容器(頭蓋内)を破ろうとする。

 

もし、容器(頭蓋内)に隙間(テント)があったら…

 

そこに逃げていくよね。

 

これが

「脳ヘルニア」

 

容器(頭蓋内)の隙間(テント)ってどこにあるの?

 

 

 

今回、特に注目してほしいのが、

「小脳テント」→正中ヘルニア

「大後頭孔」→大孔ヘルニア

 

 

近くには何がありますか?

 

そう、

脳幹

があります。

 

脳幹の働きってなに?

生命維持に重要な自律機能を調整する中枢

がありますね。

 

つまり

 

このまま小脳腫瘍を放置していると、

 

脳ヘルニアに移行して、

生命の危機に陥る危険性がある

ということです。

 

だから手術をしないといけないんだよね…

 

 

今回は、コードブルーのお話から

小脳腫瘍、頭蓋内圧亢進、脳ヘルニア

のお勉強へとつないでいきました。

 

太字になっているところは改めて学習してほしいところです。

 

「脳神経は苦手」

 

とか

「私はこうやって勉強しているよ」

 

など、

励ましあう仲間が欲しい方は

こちらまで♪

 

 

その他、お問い合わせはこちらまで♪

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

はな

 

 

前回の解答と解説

 

前回は、

「医療事故の防止について正しいものはどれか。」

という問題でしたね。

答え:2.安全管理において、人の記憶に頼らないシステムを構築することが大切である。

 

解説:医療安全の根本は、「人は誰でも間違える」という考え方です。

人間はミスをします。記憶も時間とともに忘れてしまったり、曖昧になります。

なので、人の記憶に頼らないシステムづくりが大切であり、作業プロセスを標準化し、人の監視能力に依存しないシステムがよいのです。

 

1.      インシデント(ヒヤリハット)とは医療行為の過失により事故に至ってしまったものである。

→これはインシデントではありません。アクシデントです。

 インシデントは、医療行為の過失はあったが、結果として事故に至らなかったものです。

3.      インシデント(ヒヤリハット)では事故報告書を記載しなくてよい。

事故の状況報告と原因の究明、再発防止策の検討のために記載が必要です。

4.      特定機能病院には、兼任の医療安全管理者の配置が義務づけられている。

特定機能病院の場合は、専任の医療安全管理者院内感染対策の担当者を配置することが義務付けられています。

病院の機能によって、「兼任」「専従」「専任」と配置形態が変わります。

 

 

今日の1問

 

頭蓋内圧亢進症状として正しいのはどれか。

1.      血圧低下

2.      頻脈

3.      便秘

4.      血圧上昇

 

答えと解説は次回…