9月13日(月)11時18分配信 医療介護CBニュース

 医療現場の安全管理を考えるセミナー「医療機器安全管理研修会」が9月11-12日、東京都内で開かれ、病院の安全管理担当者らが医療機器の取り扱いをめぐるヒヤリ・ハットの事例などを基に、医療事故の防止策や院内組織の在り方について講演した。

 このセミナーは国際予防医学リスクマネージメント連盟が主催したもので、特定機能病院の安全管理担当者や医療事故裁判を担当する弁護士など、合わせて9人が講演した。
 12日には、シンポジウム「医療機器の安全のための職種間ネットワーク」が開かれ、医師と看護師、薬剤師が、それぞれの立場で考える医療現場に必要な安全管理の在り方を提言した。

 医師のパネリストとして参加した橋本重厚氏(福島県立医科大附属病院医療安全管理学教授)は、ヒヤリ・ハットを防止するために必要な2つのヒューマンファクター(人的要因)に着目。その2つとは、業務遂行に必須の「テクニカルスキル」と、安全を守るための「ノンテクニカルスキル」で、安全管理には特に後者が重要だと強調した。橋本氏によると、ノンテクニカルスキルには状況認識や意志決定、コミュニケーション、チームワーク、リーダーシップ、ストレス管理、疲労対策が含まれ、これらを医療現場で実行する際には、「どんな場合でも、皆がいったん手を止めて、チェックリストで問題点の認識と確認を行うこと、医師、看護師という立場に関係なく、声を上げることが重要」とし、教育と訓練でこれらを現場に確実に定着させることが必要と述べた。

 看護師の金子恵美子氏(東京女子医科大病院医療安全対策室)は、医療機器の安全な使用に必要なこととして、▽治療目的の確認▽機種の選択とその構造、原理、操作技術の習得▽トラブル回避力▽情報収集―などを挙げ、医療チームのすべてのメンバーが連携して習得し、周知されなければならないと述べた。また、「現場の医療スタッフと機器メーカー、ME(メディカル・エンジニア)の三者による協同をより深めることで、一つのリスクを低減できる」とし、医療従事者にとどまらないネットワークの有効性を指摘した。

 薬剤師の木村高久氏(日大医学部附属板橋病院薬剤部)は、医療機器を使った投薬をめぐるヒヤリ・ハット防止策を講じる際、「新しい技術には、必ず新しいエラーが付いてくるという認識を持つことが重要」と述べた。その上で木村氏は、安全かつ正確であることの確認を徹底するための「2秒ルール」を提唱。▽患者の名前をアナウンスする前▽オーダーを確定する前▽処置のために病室に入る前▽点滴を交換する前―などの場面で、2秒というわずかな時間でも確認する余裕を持つことがヒヤリ・ハットの回避につながると述べた。

>>記事全文を読む

2010/09/10(金) Care Net.com

慢性的な看護師不足を解消しようと、山口県は結婚や出産を機に退職した潜在看護師らの再就職を後押しする取り組みを始めた。

ブランクによる元看護師らの不安を払拭(ふっしょく)するため、基礎的な看護技術の再習得や病院実習などの研修を実施。スムーズな現場復帰を支援する。(鶴結城)

>>記事全文を読む

9月9日(木)10時57分配信 毎日新聞

 名古屋市は8日、市立緑市民病院の指定管理者選定で申請者が辞退したと発表した。今後、公募条件の緩和を検討して再公募することになるという。
 同病院は医師や看護師不足のため、稼働病床利用率が3年連続で70%を割り込み、今年の市議会2月定例会で12年4月までに指定管理者制度を導入することが議決された。
 市は6月に公募を開始。4者が現地説明会に参加し、2者が事前登録を済ませたが、申請したのは1者だった。しかし今月7日、この1者も医師数確保のめどが立たないことを理由に辞退届を提出した。
 公募では、総合病院である市民病院の形態を維持するため、原則として現在の300病床と内科、外科、小児科、産婦人科など14診療科目のまま受け入れることとした。また、県内で5年以上の実績のある医療機関に絞っており、応募条件が厳しかった。
 市は今後、住民の要望を考慮しながら診療科目の削減や事業者のエリア拡大など条件の緩和を検討するとしている。【高橋恵子】

>>記事全文を読む