10月21日(木)22時59分配信 医療介護CBニュース
民主党の「税と社会保障の抜本改革調査会」(会長=藤井裕久・元財務相)は10月21日、衆院第一議員会館内で3回目の会合を開いた。この日は、政権交代前の自公政権が取り組んだ社会保障制度改革のうち、医療・介護のサービス給付の在り方について集中的にディスカッションした。議員からは、自公政権が行った医療・介護費についてのシミュレーションや、それを基に描いたサービス提供体制の将来像を「不十分」とし、「コンセプトは踏襲せず、改めて設定すべき」との意見が上がった。
この日はまず、厚生労働省の担当者が、医療と介護の基本的な法制度や、それぞれの分野が直面している課題について説明した。この中で担当者が強調したのが「医療・介護の効率化と機能強化の必要性」で、効率化の要素としては、▽医療資源の集中による急性期の在院日数短縮▽医師・看護師などの医療従事者の役割分担見直し▽個人の希望を踏まえた、施設から在宅ケアへのより大胆な転換―などを挙げた。また、機能強化すべき要素としては、▽在宅医療や介護の充実、高齢期の住居保障などによる老後の安心▽雇用や子育て支援などによる、現役世代への給付拡充―の2点を挙げた。さらにこうした観点から、自公政権が行った2025年までの医療・介護費用のシミュレーションを示した。
菅川洋衆院議員は「療養型を減らすことで、入院患者たちはどうなるのか」と率直な疑問を呈した。これに対し厚労省の担当者は、「今後の改革の流れの中で考えていく」と前置きした上で、「サービスを受けられず、行き場のない医療難民や介護難民だけは出さないようにしたい。ただ、今の療養型の非効率的なサービスの供給体制を適正化すれば、トータルでのサービス供給量は増えると考える」と答えた。
福田衣里子衆院議員は医師不足対策としての医学部新設について、「長期的には医師数がダブついてくることも考えなければ。ただ大学に医学部を新設し、増員を図ることだけが大事なのか」と指摘。これについて厚労省側は、「確かに医療界には、教育のために教員を確保することが、より現場の医師不足につながるなど、慎重な意見も多い。所管の文部科学省とも協力して考えたい」とした。
また山崎摩耶衆院議員は、自公政権のシミュレーションを「不十分」と断じ、「新たなシミュレーションを行う猶予がなくても、少なくともコンセプトは踏襲せず、改めて設定すべき」と述べた。
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民主党の「税と社会保障の抜本改革調査会」(会長=藤井裕久・元財務相)は10月21日、衆院第一議員会館内で3回目の会合を開いた。この日は、政権交代前の自公政権が取り組んだ社会保障制度改革のうち、医療・介護のサービス給付の在り方について集中的にディスカッションした。議員からは、自公政権が行った医療・介護費についてのシミュレーションや、それを基に描いたサービス提供体制の将来像を「不十分」とし、「コンセプトは踏襲せず、改めて設定すべき」との意見が上がった。
この日はまず、厚生労働省の担当者が、医療と介護の基本的な法制度や、それぞれの分野が直面している課題について説明した。この中で担当者が強調したのが「医療・介護の効率化と機能強化の必要性」で、効率化の要素としては、▽医療資源の集中による急性期の在院日数短縮▽医師・看護師などの医療従事者の役割分担見直し▽個人の希望を踏まえた、施設から在宅ケアへのより大胆な転換―などを挙げた。また、機能強化すべき要素としては、▽在宅医療や介護の充実、高齢期の住居保障などによる老後の安心▽雇用や子育て支援などによる、現役世代への給付拡充―の2点を挙げた。さらにこうした観点から、自公政権が行った2025年までの医療・介護費用のシミュレーションを示した。
菅川洋衆院議員は「療養型を減らすことで、入院患者たちはどうなるのか」と率直な疑問を呈した。これに対し厚労省の担当者は、「今後の改革の流れの中で考えていく」と前置きした上で、「サービスを受けられず、行き場のない医療難民や介護難民だけは出さないようにしたい。ただ、今の療養型の非効率的なサービスの供給体制を適正化すれば、トータルでのサービス供給量は増えると考える」と答えた。
福田衣里子衆院議員は医師不足対策としての医学部新設について、「長期的には医師数がダブついてくることも考えなければ。ただ大学に医学部を新設し、増員を図ることだけが大事なのか」と指摘。これについて厚労省側は、「確かに医療界には、教育のために教員を確保することが、より現場の医師不足につながるなど、慎重な意見も多い。所管の文部科学省とも協力して考えたい」とした。
また山崎摩耶衆院議員は、自公政権のシミュレーションを「不十分」と断じ、「新たなシミュレーションを行う猶予がなくても、少なくともコンセプトは踏襲せず、改めて設定すべき」と述べた。
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