2月18日12時2分配信 毎日新聞
◇横浜の天明医師、委託受け23年前から
横浜市神奈川区の港町診療所の天明佳臣(てんみょうよしおみ)医師(77)が16日夜、秋田県からの出稼ぎ労働者を対象にした健康診断を同市鶴見区で行った。23年前から同県自治体の委託による「出稼ぎ健診」は、労働者の減少などで今冬で幕を閉じる。
氷雨の16日午後7時、天明医師が看護師と鶴見区の運送会社に着いた。タンクローリーの運転手として働く男性5人と賄い女性1人を会議室で問診し血圧を測り、採血した。
美郷町の農業の男性(64)は「昨年10月から3月まで働く。もう20年余続け、65歳定年制で今冬が最後」と笑う。灯油類を積載したタンクローリーで県内のガソリンスタンドを回る。早朝4時起きで、1日に100~450キロ走るという。
3階の宿舎は3畳ほどの個室で、簡易ベッドとテレビがあった。「給料は生活費と農機具の借金払い。ストレスもたまるが、なんとかやってこれた」と男性は振り返る。
「出稼ぎ健診」は87年に始まった。横手市の委託を受け、天明医師らが「首都圏出稼ぎ健康管理ネットワーク」を作り、宿舎巡りを続けた。自治体数も増え、90年代には健診対象者は東京と神奈川を中心に280人を超えた。だが今冬は、委託自治体は大仙市と美郷町だけで、神奈川の健診対象者は約50人にとどまる。
秋田県雇用労働政策課によると、昨秋の自治体登録の出稼ぎは1311人で前年より344人減少。7割が関東地方の建設、運輸現場などで働く。秋田から駆けつけた石田寛県議は「最近は出稼ぎの数も質も大きく変わった」と指摘する。
約1時間診察した天明医師は「立ち遅れていた出稼ぎの健康問題に一石を投じた。まだ問題は残るが、一つの区切りと思う。23年間を総括し、記録として残す」と話す。【網谷利一郎、写真も】
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◇横浜の天明医師、委託受け23年前から
横浜市神奈川区の港町診療所の天明佳臣(てんみょうよしおみ)医師(77)が16日夜、秋田県からの出稼ぎ労働者を対象にした健康診断を同市鶴見区で行った。23年前から同県自治体の委託による「出稼ぎ健診」は、労働者の減少などで今冬で幕を閉じる。
氷雨の16日午後7時、天明医師が看護師と鶴見区の運送会社に着いた。タンクローリーの運転手として働く男性5人と賄い女性1人を会議室で問診し血圧を測り、採血した。
美郷町の農業の男性(64)は「昨年10月から3月まで働く。もう20年余続け、65歳定年制で今冬が最後」と笑う。灯油類を積載したタンクローリーで県内のガソリンスタンドを回る。早朝4時起きで、1日に100~450キロ走るという。
3階の宿舎は3畳ほどの個室で、簡易ベッドとテレビがあった。「給料は生活費と農機具の借金払い。ストレスもたまるが、なんとかやってこれた」と男性は振り返る。
「出稼ぎ健診」は87年に始まった。横手市の委託を受け、天明医師らが「首都圏出稼ぎ健康管理ネットワーク」を作り、宿舎巡りを続けた。自治体数も増え、90年代には健診対象者は東京と神奈川を中心に280人を超えた。だが今冬は、委託自治体は大仙市と美郷町だけで、神奈川の健診対象者は約50人にとどまる。
秋田県雇用労働政策課によると、昨秋の自治体登録の出稼ぎは1311人で前年より344人減少。7割が関東地方の建設、運輸現場などで働く。秋田から駆けつけた石田寛県議は「最近は出稼ぎの数も質も大きく変わった」と指摘する。
約1時間診察した天明医師は「立ち遅れていた出稼ぎの健康問題に一石を投じた。まだ問題は残るが、一つの区切りと思う。23年間を総括し、記録として残す」と話す。【網谷利一郎、写真も】
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