私は、看護師になりたいと一度も思ったことがありませんでした。
今思えば、一回くらいは憧れても良さそうなのに、そういう気配が全くありませんでした。
仕事が大変そうとか、そういう理由ではなかった気がします。
人に笑われるくらい不器用な私は注射を扱うなんて考えただけでゾッとしますし、患者さんに申し訳ないからやらないほうが世のためだと、なんとなく考えた記憶はあります。
その考えは、間違っていなかったと思います。
確かに、看護師の仕事は大変そうですが、それだけの問題ではないのです。
もっと、根本的な問題なのです。
もちろん、仕事をしていくうえで人に迷惑をかけないことはないでしょう。
やらないよりはやったほうがいいというのはよく言いますが、やらない方がよかったと思うことだっていっぱいあります。
看護師の仕事が、私にとってはそうだったのかもしれません。
そもそも、なりたいと思ったことさえないのですが。
ですが、看護師の人たちは、尊敬してしまいます。
白衣は凄く清楚で可憐に見えますが、仕事内容はそれに似合わず過酷です。
それをこなしているのですから、凄いとしか言いようがありません。
私には到底無理だなと思ってしまいます。
それぐらい、雲の上の人たちです。