秋の団参、無事終了です ~その1~ | さいじょうしょうさんひとりごと

秋の団参、無事終了です ~その1~

行って参りました、恒例の団体参拝。

今回は『周防 ・ 安芸 二燈明 お礼参りと拝戴の旅』として

「山口県熊毛郡の神峰山般若寺さま

広島県 宮島の大聖院さまと弥山」

こちらをメインにお参りの旅です。


―1日目―

7:30 観現寺に集合して、いざ出発!

まずは般若寺に向かいます。

般若寺の歴史は それはそれは古く、かの聖徳太子のお父君にして33代推古天皇の兄君である

31代用明天皇の勅願により建立されたお寺です。

大分の満野(真名野)長者の娘・般若姫は、用明帝に嫁ぐべく奈良の都に向かう海路の途中、

龍神の怒りを鎮め人々を救うため、嵐の海にその身を捧げました。

瀬戸内の海路を行き来する人々を照らすべく灯り(龍燈)となった般若姫をお祀りするために

建立されたのがこの般若寺です。

そのため、「西の灯台のお寺」とも言われるとのこと。

お寺を開くに当たり聖徳太子の師である恵慈和尚を開山とし、戦国時代には大内家や毛利家の

崇敬も篤かったとされる、華々しい歴史と由緒のある古刹です。


10:00 般若寺に到着です。

ご住職の福島弘昭師が復興された、絶えて久しかった般若姫の「龍燈」。

ご縁あって、当山にも分けて頂いております。そのお礼参りが今回の旅の大事のひとつ。

ご住職は当代で90代目を数えるとのこと。どんな物々しいお方かと、皆さん少し緊張気味でした。

が、然にあらず。

とても気さくに我々を歓迎してくださいました。

まずは本堂でお礼参りのお勤めをさせて頂きました。

続いて福嶋ご住職による法話です。

般若寺の謂れや、ご自身の経験を織り交ぜながら時折り笑いを交えての法話は

とても解りやすくまた楽しいもので、皆さん熱心に聞き入っていました。


次に観音堂で般若姫並びにお子様、お母君の三神像をお話を伺いながら拝見しました。

それにしても、本当にお話の上手なご住職。みなさんすっかり引き込まれています。



かんのんさんのひとりごと
          
〈大多満根神社の鳥居さんの前で。眼前に瀬戸内の海が展けます〉


昼食をはさんで、周防大島の橋のたもと、海に面して立つ石の鳥居さんに案内して頂きます。

こちらは飯の山にある周防大島で一番古い大多満根神社の鳥居さんです。

この場所は、眼前の瀬戸内の海を行き来する人々のための龍燈があったところで、

こちらでは、瀬戸内の潮の流れと共に生きてきた人々が、潮の流れを龍に見立て、海に対する

畏敬の念や信仰に対するお話をしていただきました(トクベツに竜宮城の在り処も教えて頂きましたよ)。

晴れた日には、こちらからも安芸の宮島が見えるとのこと。

本日は、、、好いお天気ですが、薄霞のおかげで見えません、、、残念!


皆さん、ご住職のお人柄に触れてすっかりファンになった頃、ふと時計を見れば、間もなく15時!

「楽しい時間はあっという間」とは正にこのこと。

名残りおしいですが、皆さん後ろ髪を引かれる中、断腸の思いでご住職のお見送りを受けました。

眼前に広がる瀬戸内の海に般若姫と竜宮への思いを馳せながら、本日のお宿

安芸グランドホテルに向かいます。


お見送りの際、ご住職から頂戴した般若湯は山口県が誇る「獺祭」!

なんと贅沢な般若湯でしょう。 夕食の際、みんなで美味しくいただき、翌日に具えました。

明日はいよいよ、宮島です。