平成25年 初春公演を観て聴いてまいりました。

初日という事もあってか
着物姿の方も多く、とっても華やいだ雰囲気で
お正月やなぁとしみじみ







第1部 最初の演目は【寿式三番叟】


軽い脳梗塞で休演が続いていらした住大夫さんの復帰舞台です。


大夫さん三味線さんあわせて、ずらりと総勢15名が並ばれる中に
住大夫さんのお姿が見えた途端

会場から大きな拍手と
「住大夫!」「住大夫!」という皆さんの声

感動しました。

小さい声で「待ってました!」って言いました。(小心者)

産経新聞のネットニュース、「文楽に逢う」というシリーズに
素敵な写真が沢山掲載されています。



能楽の「翁」を人形浄瑠璃に移したというこの演目
きちんと観て聴いたのは初めてだったのですが、

私、この演目大好きです! 何回でも観たい。


特別な時だけ上演されるに相応しく、荘厳で華やかで楽しくて美しい。


五穀豊穣や長久円満などを祈願する舞ということで
縁起の良い言葉が語られていくのですが、
その言葉がまた美しく心地良いです。

床本を読むだけでも心が動きます。



千歳は清らかで
翁は気高く
どちらも心が洗われるようで感動しましたが、

個人的には、三番叟のお二人が好きです。


 おさへおさへ、おふ悦びありや悦びありや 


この語りが始まった時には鳥肌が立ちました。

声に載せて、なにかとても素晴らしいものをいただいたような気持ち。
言祝ぐってこういうことでしょうか。
咲甫大夫さんと睦大夫さん、格好良かったです。



力強くも華やかな舞台

鈴を手にして始まる舞は
観て楽しく聴いて楽しい場面でした。


いつも開場前に流れているあの三味線の音
思わず手拍子したくなるような高揚感がありました。

三味線さんのバチさばきを見ているだけでも綺麗で格好良くてうっとり。


その三味線の音にあわせ
鈴を鳴らし足を踏み鳴らし舞う三番叟のお二人にも
ほぅ~っと見蕩れてしまいました。
又平の首があんなに凛々しく見えたのは初めてかもしれません。

お人形を遣われていたのは吉田一輔さんと吉田幸助さん。
凛として魅力的な三番叟でした。
こちらも格好良かった。。



観て聴き終わった後には
初詣にお参りした後のような
なんとも言えず清らかで満ち足りた気持ちになりました。

素晴らしい新年の幕開けとなりました。
幸せ~☆



つづく