哲学者・政治家などの有名な言葉を引用しています。
英語の勉強や、その日のモチベーションアップに役立てば幸いです。
Forgive yourself for your faults and mistakes, and move on.
Les Brown
自分の欠点や過ちを許し、前進せよ。
レス・ブラウン(アメリカ人・ビジネス経営者・成功哲学者)
おはようございます。今日は、なぜこの引用句を選んだかというと、
若い人の自分を責める・卑下する言葉が気になったからです。
「自分は不誠実だった」「英語で話せるような、自分がありません」
よく話を聞いてみると、大したことがないのに「不誠実だ」と思っていたり、
自分の評価が低すぎて「自分には語るべきことは何もない」と感じているようです。
とは言っても、私自身思い当たる事がたくさんあります。
(新任~3・4年内)20代の高校英語教師だった私は、授業の技量どころか、英語の力も低く、教師としての自信が全然ありませんでした。
そのため、自己評価がかなり低く、
「あの先生はどうして生徒とうまくいくのだろう?」「どうして自信に満ち溢れているのだろう?」
常に手探り状態でした。
そのうち、反省日誌をつけ始めて「うまくいったこと、悪かったこと」を事細かに記録するようになったのですが
(注;当時からメモ魔でした。)
ほとんどが悪かった事だけで埋められるという、読んでも気分が良いものではない記録でしたが、
私は「こうやっていれば、いつかは理想とする教師に近づいているんだ」と信じていたのです。
30代の教師S先生をメンターとして(私は彼のクラスの副担任でした)、常に教室に一緒に行き、
彼の学級経営のやり方を学び、彼の話し方や態度を真似ようとしていたのです。
S先生は、厳しくてお褒めの言葉をいただける事はほとんどありませんでしたが、私は喜んでついていってました。
それを1年以上続けたでしょうか?私は校内で望んでいたあるポジション
(担任の事。希望者が多いのに、学級数が少なく、担任にはなかなか付けない学校でした。)
を当然いただけると思っていたのですが駄目でした。
「今年は空きがなくて駄目だけど、来年は必ず大丈夫だからね。」と教頭に言われたのですが
私は、「あんなにがんばったのに・・・もうダメだ。何をすればいいのかわからない。」と悲しみに打ちひしがれていたのです。
今、考えると大した事ではなかったのですが、当時の私には大問題。
教師としての資質を否定されたように、感じたのです。(自分がそう思っていたからですね。)
それ以来、落ち込みがちになって、授業はボロボロ。
頭の中は常に混乱状態。授業中間違えると「教師を辞めた方がいい」という声まで聞こえてくるようになりました。
(恐ろしい!今考えると、自己暗示ですね。自分がそう思っているから、それを正当化するような出来事・ミスが起きると
それを理由に、自分を責めるという悪循環です。)
半年後には病休に入りました。
復帰できるまで3年間もかかりました。
担当の精神科医には「0か100か」”All or Nothing” どちらかしかない、という考え方が問題である。とも言われました。
当時は、「努力して何が悪いの!」と反発していたのですが、
今ならわかります。考え方が単純すぎるんですよね。
レス・ブラウンの言うFaults(欠点)も mistakes(過ち)も、当時の私には許せないものだった。
だから、必死に努力をすれば、いつかはfaults mistakesもない教師になれると、思っていたのです。
(そんなはずないのにね。欠点があるからこそ、人間です。なかったらロボットと同じですよね♪)
そして、自分を褒める事がほとんどなく、徹底的に叩き続けた事が悪かった。(マゾですか?)
しかも、私の勤務校の先生で、褒め上手の人が、私の近くにあまりいなかったのも問題でした。
褒められず、常に批判ばかりされていたら、力が出なくなるのも当然です。(それを好んでしていたのが、私でした。)
No one is perfect.( 完璧な人はいない)という言葉を、当時の私に贈ってあげたいです。
今の私ですか?
高校時代までの、何も考えていなかった(アホの私)に戻って、気楽に生きています。(え?そうでもない?)
「出来ないことは、できない」と素直に認められるようになったので、楽です。
ぜひ、若い人も、今出来ることに感謝して、(病気になったら何もできなくなりますよ!)
「出来ないことはいつか、できるようになるさ」位の軽い気持ちで、ゆったりと人生をお過ごしください。
人間、無理するのはよくない。後で必ずつけがきます。自分を大切にしてあげてください。
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