郷さくら美術館にて 涼―夏を楽しむ― 現代日本画展 を観てきました。

毎年夏は郷さくら美術館の展示で涼を取るのが恒例となってきた…かな?
今年は爽やかな緑で眼を愉しませてくれました。
とはいえ今日は涼しかったせいもあるのか?
なんとなく涼を取るというより記憶の底、記憶の裏を感じるような、そんな時間空間に身を置いた気がします。

私が気に入ったのは…


佐藤晨《木漏れ日》

映り込みであまり綺麗に撮れていませんが、仲睦まじそうなつがいの鳩(多分)…と思ったらキャプションによると ふたつの孤独 だそうです。
存在はどれぼど寄り添っても個(孤)だもんな…

このキャプションに書かれた画家による詩?もとても良かった。

静寂が木霊する
森の底
濾過された光の格子の中に
ふたつの孤独が
佇む

…だったかな?

いつ来ても佐藤晨の作品には惹かれるようです。好みってことね。



橋岡昭男《星まつり》

第一印象は、児童文学のワンシーンのよう。
歌舞伎の玉三郎の衣裳をヒントに描いた心象絵画だそうです。どんな衣裳なんだろう?!?!
現実とあちらの世界のあわい。星の子どもたち。
不思議と目の離せなくなる作品でした。



こちらどうしても展示室内が映り込んでしまうのが残念ですが、ヒマラヤ山脈と桜を組み合わせて構成した作品。
現実にはありえないその光景は夢のなかの映像のよう。
日本画特有の色彩もとても美しい。




映り込みすらなにやら幻想的に思えてきます?!

その他…













…このあたりも好きでした。

いい美術館ですよね!
次回展示も出来れば観たいな~と思っています。