こんにちは哲学するぼっちです。


さて、今回は少し真面目な感じの内容となります。

テーマは「ハーフとは、そして日本人とは」です。



ハーフと聞いた時、みなさんはどういうイメージを思い浮かべるでしょうか?


  • 日本人離れした顔立ちで、もれなく美男美女
  • モデルのようにすらっとした体型


私自身なんとなくこのようなイメージがパッと思い浮かびましたが、恐らくこのようなイメージは、多くの人と共有できるのではないかと思います。



もちろん、このようなイメージだけではなく、様々なイメージを持っている方もいらっしゃるでしょうし、異論は大いに認めます。



そんな「ハーフ」という言葉ですが、大学生の時、それは差別的である、ということを聞いていました。


どこで聞いたのか、そして、なぜそのような言葉を聞いたのかが定かではないのでなんとも言えないのですが、それ以来、私はなんとなくハーフという言葉を口にするを控えるようになりました。



しかし、何故か調べることなく、その言葉を控えていたため、いまいち何故それが差別的だったのか理解できていませんでした。


今思えば、非常に恥ずべきことだったと後悔しています。



そしてつい最近出会ったのが、この記事です。


https://www.nippon.com/ja/currents/d00443/?pnum=2


「ハーフ」という言葉がなぜ差別的なのか、そして、そこにどのような問題があるのか、当事者でありながら、そのことを研究している方が書いた記事となります。



この記事を読んで、ようやくなぜ差別的であることを理解しました。

ハーフという言葉の中身は、ルッキズム、つまり外見至上主義と言った問題や、私が常に考えている国民国家という存在などといった実に様々な問題を含んでいると感じました。


ここで少し、日本人というものについて、考えてみたいと思います。



私達日本人は、単一民族国家として捉えがちです。

つまり、アメリカや他の欧州の国家のような多民族国家ではなく、日本人という民族だけで日本という国家は構成されている、ということです。



何となく、このようなイメージは多くの人と共有できるのではないかと思います。私自身も、かつてはそうでした。



しかし、よく考えれば、そのようなイメージは非常に曖昧であることがわかります。



そもそも日本人とは何でしょうか?


  • 日本語を喋ること
  • 日本人の国籍を持っていること
  • 日本の伝統や歴史を理解していること
  • 日本人の血を継いでいること etc.

他にも様々なものがあるかもしれません。
しかし、いずれも何を根拠に、それらが日本人たらしめるのでしょうか?


日本語を喋るということに関しては、かつて同じ日本人であるにも関わらず、通訳を介してコミュニケーションを取っていた、ということに関して、どのように捉えればいいのでしょうか?[1]


日本人の国籍を持っていることに関しては、海外の人でも日本人国籍をもっており、そのような人々が子供を作った時、その人は日本人なのでしょうか?

日本の伝統や歴史を理解していることに関しては、何をもって日本の伝統としているのか、その伝統は日本という全体ではなく、本来はその地域限定のものではないのでしょうか?

そして歴史を理解するとは、どのような資料をもって理解したと言えるのでしょうか?

教科書?先人が残した資料?しかし、それらが全くもってバイアスがかかっておらず、事実だけに即した中立的なものだと言えるのでしょうか?


日本人の血を継いでいることに関しては、日本人の血とは一体何なのでしょうか?

とあるDNAを持っているのが日本人で、持っていないのは日本人ではないのだとしたら、日本人と認識しているのに後者の人はどうなってしまうのか?

そもそも、一体いつまで遡っていけば日本人の血と言えるのでしょうか?


このような疑問を投げかけられた時、どれくらいの人が、明朗に、そして確固たる根拠に基づいて答えられるのでしょうか?

かつてはナショナリストなところがあった私でしたが、そのような問いかけについて考えた結果、そもそも『日本人』などと定義するのはナンセンスではないかと考えに至りました。


しかし、私のこの考えを押し付けるつもりはありません。むしろ、これは問題提起です。

なぜ、我々は日本人として定義されるのだろうか?
そもそも、このような日本語がいつから普及したのか?
国語や体育といった存在が、どのような意味を持っているのか?

これらのことについて考えてると、より今の私達について知ることができると思います。

そして、問題なのは、私のこのような問題提起について考え続けることだと思います。

さて、今回はこんな感じで締めたいと思います。
かなり勢いで書いた感じなので、読みづらかったり、表現として変な部分があるかと思いますが、その辺は温かい目で見守って頂けると嬉しいです。

では、また次回お会いしましょう〜

ちなみに、紹介した記事は、非常に面白い記事(少なくとも、社会学に関心のある私にとって)なので、気になる方は是非読んでみて下さい!




[1]2016年 平凡社 早尾貴紀 『中学生の質問箱 国ってなんだろう?〜あなたと考えたい「私と国」の関係〜』