~10ぶりに九度山から奥の院へ~

 

◇慈尊院コース 慈尊院180町石⇒壇上伽藍1町石(約19km)
◇奥の院コース 根本大塔1町石⇒奥の院・御廟36町石(約4km
)

●所要時間・九度山⇒奥ノ院⇒奥ノ院前バス停=7時間40分

 (休憩  1時間7分含む)

●総所要時間・九度山⇒高野山⇒九度山=9時間38分

 (バス・電  車含む)

●走行距離=23.4km

●標高差=730m

 

 

高野山町石道とは
 町石道(ちょういしみち)は、和歌山県九度山町にある慈尊院から高野山へ上る高野参詣道で、弘法大師が切り開き、その後最も使われた主要道である。
 町石道の名の由来は、道標として、1町(約109m)ごとに1町石と呼ばれる高さ3メートル強の五輪卒塔婆形の石柱が建てられたことによる。
 高野山上の壇上伽藍・根本大塔を起点として、下り慈尊院まで、約22キロメートルの道中に180基と根本大塔から高野山奥の院・弘法大使御廟まで約4キロメートルの道中に36基の、合計216基の町石が置かれている。
 慈尊院から数えて36町(1里)ごとには、町石の近くに1里石が合計4基置かれている。
 町石は弘法大師が開山した平安時代の頃は木製の卒塔婆だったと言われており、風雨にさらされるなどして老朽化したため、鎌倉時代の文永2年(1265年)頃に遍照光院の覚しょう上人が石造の町卒塔婆建立を発願し、20年の歳月をかけて弘安8年(1285年)に完成した。

 

 

2020年山行記《No14》/4月3日(金)・薄曇り


【コースタイム】
07:40道の駅くどやま⇒07:49慈尊院・丹生官省神社⇒08:30展望台08:35⇒09:191里石⇒09:34六本杉⇒10:00二つ鳥居10:08⇒10:20神田地蔵堂⇒10:40100町石⇒11:42矢立11:50⇒12:02押上石⇒12:1050町石⇒12:30休憩所東屋13:00⇒14:00大門14:08⇒14:101町石⇒14:13壇上伽藍・根本大塔⇒14:15奥の院コース・1町石⇒14:40一の橋・奥の院参道入口⇒15:04御廟橋⇒15:10奥の院・御廟⇒奥の院前バス停・15:56発・高野山駅行き⇒高野山駅ケーブルカー16:21発・極楽橋行き⇒南海高野線極楽橋発16:33発⇒九度山駅・17:00着⇒17:18道の駅くどやま

 

4月3日、午前7時40分、和歌山県九度山・「道の駅くどやま」をスタート。

 

道の駅くどやま

 

紀ノ川沿いの桜が満開だ。7時44分、慈尊院の門前に着いた。境内に入ると朱色の多宝塔がひときわ目につく。枝垂れ桜も美しい。

 

慈尊院・多宝塔

 

丹生官省神社への階段を登る途中のすぐ右手に180町石(高さ3メートル)が建っている。

 

180町石

 

高野山町石道の基点となる石だ。神社の境内を抜けると道は少しずつ高度を上げていく。

 

 

町石に「文永6年12月」と刻まれている。西暦1269年で鎌倉時代である。

 


柿畑の急坂を登り切ると8時30分に展望台に立った。西側に素晴らしい展望が開けている。真中に紀の川が流れ橋本市、九度山町が一望され、奥には和泉山脈、少し北に金剛山が見える。

 

 


展望を楽しみ進む。

 

 

150町石

 

1里石

 

9時19分、1里石を過ぎ、9時34分に六本杉に着いた。

 

杉林の平坦な道を進む。10時に二つ鳥居着。南西方角に風景が広がっていた。

 

二つ鳥居


ゆっくり下り坂を下るとゴルフ場の横に出た。

 

 

10時20分、里山風景が広がる神田地蔵堂に着いた。スタンプを押す。

 

神田地蔵堂

 


10時40分に100町石を通過し

 

 

急な下り坂を下ると国道と合流し11時42分に矢立に着いた。道路を横断して茶店で一服。

 

矢立


ここから2km・40分の登りが続く。  
12時10分に50町石。また道路を横断すると12時30分に東屋に着いた。ここで西方面の展望を楽しみながら昼食休憩。

 

 

 


あと残り40町石だ。午後1時スタート。平坦で歩きやすい道を進む。

 

三分の二埋もれている

 

そして急坂を10分ほど登り切ると大門の正面に飛び出た。

 

大門

 

 

 

午後2時に大門に到着し高野山内に入った。
街中を歩く。観光客は極めて少ない。
2時8分道路横の林の中に1町石が静かに建っていた。

 

 

1番町石


中門をくぐり壇上伽藍に入る。金堂・根本大塔が建ち並んでいる。

 

中門

金堂

 

根本大塔


ここから奥の院コースのスタートとなる1町石が根本大塔の北側に建っていた。

 

奥の院コース1町石

 

下界とは違う空気がただよう山内を歩く。

 

 

高野山真言宗総本山金剛峯寺に寄り、

 

金剛峯寺

 

 

 

2時40分に奥の院への入口となる一の橋を渡り参道を進む。

 

一の橋


杉林に囲まれたお墓ロードをゆっくり歩く。

 

 


3時4分、御廟橋の手前に34町石を見つけた。

 

34町石

 

ただ御廟橋から奥は撮影禁止だ!ここから聖地だ。  

 

御廟橋から先は撮影禁止! 突き当りは弘法大師の御廟


脱帽しお辞儀をして御廟橋を渡った。進むと御廟の前に35町石が建っていた。

 

最後の36町石は御廟の中に建っているとのことで確認できなかった。

 

御廟にお参りして奥の院前バス停・駐車場まで歩き3時56分発の高野山駅行きに乗車。

 

奥の院駐車場

 

高野山駅行きバス

 

4時21分発のケーブルカーで南海高野線極楽橋駅へ下り、

 

 

 

極楽橋駅発16:33発に乗り

 

特急こうや  なんば行

 

普通  橋本行

 

5時に九度山駅に下車。

 

九度山駅

 

歩いて5時18分に「道の駅くどやま」に戻ってきた。