こちらは三重県亀山市(人口5万人)の翌檜様。
亡くなったお母さんからお店を引き継ぎ、
営まれておられます。
2013年大賞受賞サロン様です。
お店を引き継がれた直ぐは、それなりに繁盛していたのですが、当時彼らがあまりに若すぎる事もあってか「奥さんは27歳、旦那さんは23歳」
お母さんの時代から、お店に通って下さっているお客様の流出が止まらなくなり、
どうしようか?と悩まれておられた様です。
そこで僕にご相談が来たのですが、
お店の立地がすこぶる悪く(通りからは全く見えない)
店舗の老朽化、新しいサロンが街の中心部に密集している事もあるので、超郊外であるこちらのお店では、若年層のお客様を呼び込む事は難しいと考えました。
そこで実施したのが、
・お母さんの時代から通って下さっていた
お客様の呼び戻し。
・ご近所への手書きチラシ
・手書き広告のポスティング
(コツが必要です)
・お客様の囲いこみの仕組み
(お客様ホイホイβ)
これが一番効果があるんですよ。
アナログ世代のお客様を呼び込むには。
結果は、予想を上回る反響でした。
直ぐに売上が月ベースで、30万円(年間だと360万円ほど)上がりました。
その手書きチラシの書き出しは、
「母が亡くなってから3年・・」
確かこんな書き出しだったと思うのですが、お母さんの時代から通って下さっていたお客様が多数再来店されました。
一度失客したお客様が、ここまで大量に戻る事は一般的ではないのかも知れませんが、
・母親が亡くなると言う特殊な事情
・その事情が起こった事により、
なんとなく、お店を変えてみようかしら?の大量発生
(実は失客の中で一番多いのはこちらの層なんですよね。
お客様にサービスの方向性を伝える事や、ポリシーが伝達出来ていれば大部分の流出は防げます。)
これらを考えると、この事例は少し出来過ぎにせよ、ある程度はご来店されるのでは
ないか?と考えていました。
次に、
来られたお客様を固定化しなければ、 同じ事の繰り返しです。
来店されるお客様が、何に悩み、どんなモノ・コト(これが重要)を提供すれば喜んでくれるだろう?
これを容赦なく徹底的に創りこむ必要があります。
僕がチラシ作りの時に、クライアントに
おすすめしている方法に、
AIDA型と言うモノがあります。
・Attention(注意)
(まず顧客の注
・Interrest(関心)
(
・Desire(欲求)
(顧客に商品への欲求があり、
・Action(行動)
(顧客に行動を起こさせる)
この4つのプロセスです。
ですが近年お客様からのAttention(注目)を引く事は難しくなって来ています。
Facebook、ツイッター、ブログ、ホットペッパー、メール、チラシ、DM、TV、
ラジオ、吊革広告、看板広告 etc...
瞬間風速のAttentionを獲得する博打をするよりも、ゆっくり、じっくり商圏のお客様との関係性を育む「顧客エンゲージメント」をすると言った事を考える必要が出てきます。
消費者は「頼むから静かにしてくれ」と言った感情で日々を暮らしています。
つまり、「うるさすぎて、メッセージが伝わらない、届かない」時代とも言えます。
すなわちAttention(注目)は今や希少資源となっているんですね。
これは集客を考えるサロンから見れば、
費用対効果(労力も含む)が悪化している
と言う意味です。
これからはさらに悪化して行く事が予想されますので、
瞬間風速のAttentionを獲得する博打をするよりも、ゆっくり、じっくり商圏のお客様との関係性を育む「顧客エンゲージメント」をすると言った事を考える必要が出てきます。
賢明なあなたならもちろん後者を選びますよね?
お客様にお手紙を贈る気持ちで届ける
手描きチラシです。
如何ですか?
綺麗な広告に比べ、少々泥臭いかもしれませんが、「お客様の喜んだ顔を見るのが何より嬉しい!」美容師さんのこんな気持ちや、
「歩いて来れるパーマ屋さんでも、お母さんのお小遣いで、最高のモノをご提供しますよ!」と言った熱意(情熱)が伝わりませんか?
あなたはラブレターや何かの気持ちを伝えたい時、パソコンのワードで文書打ちますか?
やっぱ手書きでしょ?
それは気持ちが相手に伝わる事をあなたは知っているからです。
じゃあそれを何故やらないのか?
「美容室はカッコよくなければならないと言った、固定観念、常識に縛られ過ぎている為です。
地域密着サロンを志向するのであれば、肩肘張らずに等身大の自分でお客様に語りかけてあげると言った事も必要なのです。」
ご近所へのお手紙 |札幌発!小規模サロンが「稼ぐ」ことにフォーカスした「屁理屈なしの情け容赦ない戦略」BY 和漢THEダイレクト
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こうやって少しずつ顧客エンゲージメントして行けば良いのです。
(あなたはそこで後何十年か?
お店を営むつもりですよね?だったら焦る必要はありません。最後にあなたのお店を選んで頂ければそれで良いのです。)
顧客エンゲージメントが上手く行けば、
お客様が来店された時に信頼関係(親しみ)が出来上がっている。
と言う確率は凄く高いので、
リピート率もかなり高い訳です。
(ブログで集客している人ならこの感じ、少しわかると思います)
そりゃそうですよね?
お客様が喜ぶ為に精一杯頑張る。長谷川たかし、さゆりを売っている訳ですから。
いわば、個人と言う究極の差別化商品を売っていると言う訳です。
損か得か?
上手いか?下手か?
この様にあなたを品定めするお客様と、
「長谷川君が一緒懸命やってくれるから、ウチは嬉しいで~!
ウチが死んだら棺にいつもの手描きチラシを入れる様、家族に言ってあるんやで笑
長谷川君のお母さんにも、
あの子ら頑張っとるでと伝えなあかんし、宣伝もせなあかんやろ?笑」
こう言うお客様、
どっちが絆が深く、美容師(笑売人)
として幸せか?
大手メーカーや、ホットペッパーが作り出す「トレンド」に振り回されてはいけません。(それが全てではないと言う事です。)
そんなものは、5年10年くらいで賞味期限がやってくる三木道三系サロン、「笑売とは何か?」があまり分かっておられないサロン様に任せれば良いのです。
「上っ面だけ、実力派サロンの真似をしても上手く行きません。
経営者のビジョン、スタッフへの発信力、待遇、人材確保力、人材育成力、技術教育力、顧客管理能力、宣伝力、立地、内装、ファサード、ブランド性、資金調達力、ありとあらゆる部分のレベルが非常に高いから彼らは繁盛するのです。」
あなたの価値は、
もっと別の部分にたくさんあります。
美容師の可能性と、その結果を見て来た僕だからそれがわかるのです。
ただし、その価値の売り方をあなたはまだ、あまり知らない。
それに尽きます。
PS
翌檜様は改装するまでお店を盛り返しました。
大体写ってりゃいいだろ?それが表れていますね反省w