2月12日（日）、英彦山（ひこさん）神宮にお参りに行きました。

＜英彦山神宮銅鳥居＞

英彦山もまた年明けに必ずお参りに伺う社寺のひとつなのですが、雪やら寒波やら次々やって来て（山道だけに凍結が怖い）、さらには日【天照大御神】の子【天忍穂耳命】のお山（ゆえに”ひこさん”という）だけに晴れた日に伺いたいなぁと日を選んでいたらこんな時期になってしまいました。

＜狛犬の頭上から差す陽の光＞

銅鳥居そばにある英彦山修験道本山霊泉寺にお参りし、

＜英彦山修験道本山霊泉寺＞

＜霊泉寺に咲いていたロウバイ＞

点合護法（てんごうごほう）様にこれより入山のご挨拶をしてから、

＜道案内の神であり英彦山の守護神でもある点合護法＞

石畳の参道を進みます。

＜英彦山神宮参道＞

参道沿いには「坊」と呼ばれる山伏の住居跡がたくさん残っているのですが、そのひとつ僧了坊は石垣の反りが美しく、中の建物がどんな風になっているのか、ずっと気になっていました。

＜僧了坊＞

それが今回周りの低木等が伐採されたのか、初めてその佇まいが明らかに。

＜僧了坊の佇まい＞

うわぁ、素敵・・・！ガラス戸の格子が目を引くけど、玄関先も風情があっていいなぁ・・・財蔵坊みたいに見学できたらいいのに・・・

＜唯一見学できる財蔵坊（冬期はお休み）【2020年1月撮影】＞

石畳の参道を上り切り、みやげ店の間を抜け

＜賑やかに声が飛び交うみやげ店＞

石の鳥居をくぐります。

＜石の鳥居＞

左に宝篋印塔（ほうぎょういんとう）を見て、

＜燈籠に改変することで破壊を免れた宝篋印塔＞

再び石段を上ります。

＜灯篭が建ち並ぶ石段＞

＜参道のミツマタ＞

息が切れる頃奉幣殿に到着。

＜奉幣殿＞

手水で身を清め、息を整えてから大鈴の前にて二拝二拍手一拝でお参り。

鈴緒はコロナ渦を受け取り外されたままですが、少しずつ日常が戻ってきているのが感じられた今年の参拝。遅ればせながら無事年を越せたことを感謝し、2023年が平和であることを祈りました。

英彦山山頂に鎮座する上宮を遥拝し、

＜上宮遥拝所＞

その先にある下宮に参拝。

＜下宮＞

＜下宮からの眺望＞

御社の脇に未だ雪が残るのを見て、つくづく過酷な環境にあるのだなぁと

＜下宮に残る雪＞

改めて修験のお山であることを実感。身の引き締まる思いと共に、力強いお力添えをいただいたような気持ちになりました。

山伏が山入りする際汲んだという御神水をいただいて、

＜天ノ水分神＞

恒例のとんぼ玉おみくじを。

毎年英彦山神宮で授かったとんぼ玉をその年のお守りとしてスマホに下げているのですが、今年はブルーの地に色とりどりの模様が。

＜今年のとんぼ玉＞

なんだか賑やかな年になりそうな予感・・・

その後スロープカーで花駅まで下り（この日の運行は神駅（英彦山神宮）～花駅（旧英彦山小学校）でした）、歩いて銅鳥居まで戻りました。　

＜味わい深い花駅の薪ストーブ＞

年初の英彦山参拝ということで出来れば日の下で・・・と願っていただけに、思いが通じて感謝感謝です。

＜参拝後雲間から覗いた太陽＞

おまけ

英彦山山頂にある上宮が148年振りに修復されるということで、登山道の一部が立ち入り禁止になっています。

＜登山道一部規制のお知らせ＞

毎年3月に行われる山開きも、今年は法道院別院で執り行われるそうです。

＜奉幣殿への参道途中にある法道院別院＞

完成は令和7年12月の予定だとか。新しくなった上宮にお参りしたいけど、そのときはもう膝が立たないだろうなぁ・・・（昨年末加齢による違和感で膝注射を受けました。ひ～ん・・・）

もうひとつおまけ

英彦山参拝に便利な英彦山スロープカー。新型車両導入工事のため2月20日～3月上旬運休しています。お出かけの際は運行状況を確認されることをお勧めします。

【英彦山スロープカー公式HP】

【公式】英彦山スロープカー・英彦山花園銅鳥居から英彦山神宮奉幣殿を約15分で結ぶ英彦山スロープカーのWebサイトです。バリアフリーなので石段の参道を登らずに気軽に英彦山神宮奉幣殿に行くことができます。春は約5000株のツクシシャクナゲ、夏はアジサイやラベンダー、秋は紅葉、冬は雪景色と四季折々の景色を眺めながらの空中散歩が楽しめます。

hikosan-slopecar.net

・英彦山神宮：福岡県田川郡添田町大字英彦山1 HP

英彦山へ2023