「どうする家康」第3話。

 

氏真が元康に書状を。

働きを認めている内容で、

「我が父の仇討つ」との気持ち。

 

本多忠勝も「殿」と言っていて

先週の件からの変化を感じました。

戦で「討死」に忠勝の名を見た時は

「真田丸」を見ているので、

「いや、違う」と思いました。

でも、戦死した人の名に

線を引く場面は辛いものです。

 

ところどころの元康と瀬名の文

元康は「たやすい勤め」

瀬名を気遣って書き、

瀬名はそれを読みながら

「もうすぐ帰りますよ」と喜ぶ

後を思うと切ない。

 

元康が「嫌いじゃ」という水野と対面。

水野を見る目が怒りで、

水野も「嫌っているのは分かっている」

水野が言っている話にも

冷めた目をしている元康

だが、母・於大の方との対面

水野が気を利かせて

二人での会話。

それぞれ「忘れたことはありません」と

再会に喜び、

元康は涙を流していたのに、

於大は

「今川と手をお切りなさい」

「信長様には勝てません」と言う。

元康が帰りを待つ瀬名や竹千代たちの話をしても、

「妻や子は討ち捨てなさい」と言う。

その言葉を聞き、

「利家とまつ」では

まつを演じたのは松嶋菜々子さん。

長男の・利長が家康に疑われた際

「母を捨てなさい」と言い、

まつこと芳春院が人質になった場面が

ありました。

そして、元康は「出ていけ」と言い、

於大は捨て台詞を残します。

於大も水野から言い含められたのだろう

本当は言いたくなかったかもしれない。

戦国の世も悲しいものです。

 

クライマックスは、

酒井が元康を誘い、

石川と共に町内の様子を見る場面。

「百姓はたくましうございますな」と言い、

その後に百姓の言葉の代弁で

「今年は今川様に搾り取られない」の言葉も

酒井は「松平のため岡崎のため」と言い、

今川に従う元康は憤りを見せます。

酒井は「お手討ちに」と言い、

その姿に石川も同じく跪きます。

元康の

「わしは妻と子の許に帰るんじゃ」の叫び

それぞれを思うと悲しい。

その後の炎を見ている元康には

悲しみだけがのこり、

その傍らに笑顔の水野がいます。

 

一方、今川には元康の離反が伝わり、

瀬名の家族にも危機が。

幼い竹千代にも今川方が侵入してきた様子は

どう映っているのでしょうか。

瀬名の泣き叫んでいる様子

色々切なく悲しい場面でした。

 

来週は、織田家の場面ですね。

お市の方の乗馬姿も木下藤吉郎も登場です

 

この元康が

今後、「狸親父」と呼ばれると思うと

その成長や変化が

描かれるんだろうと思います。