35年勤めた職場を役職定年して、

一か月が経過した。

 

勤務先が変わって、

今までの仕事とは180度変わったから

この一月本当に大変だった。

 

誰でもはじめての時は

仕事ができないものだが、

しばらくたってもできないのは、

能力が低いとみなされるから必死だった。

 

 

でも、

ようやく気持ちにゆとりが出てきた。

 

職場の雰囲気を悪くしてはいけないから、

自尊心などというものが、

頭を出さないように心がけている。

 

 

「戦力外」になった感覚は否めないが・・・。

 

 

自分で言うのもなんだが、

若い頃からずっと仕事人間だった。

 

 

就職して35年間、

給与の額など気にしたことはなかった。

 

大事なのは成果を上げること、

そして、人の役に立つことだった。

 

それができているだけで、

自分は機嫌がよかったと思う。

 

私のような

人も結構いるのではないだろうか。

 

 

今は、普通通りに仕事をこなしているが、

これまでのように

「滅私奉公」しようとは思わない。

 

それは、自分が頑張ったことと、

それに対する評価は一対だと考えるからだ。

 

今の現状は、

これまでの頑張りが評価されたとは思わない。

 

そんなことを言えば

お前は自己評価が高すぎると

言われかねないが、

 

自分と同じ年で、

自分よりあきらか頑張らなかった者でも

現在明らかに好待遇を受けている輩がいるから

そう思うのだ。


まぁ人事とはそういうものだ。

トップに近い人ほど評価は高い。

 

ゆえに本年が職場ラストの1年だが、

任期途中で辞職することも

視野に入れている。

 


いつ職場を去ることになっても

何ら未練はない。

 

これまでは意気に感じて

仕事に邁進してきたが、

 

もう長くもない残りの人生だから、

惰性で仕事をするより、



何か自分の可能性をかけたいと

思うようになってきた。

 

これが役職定年してから

自分に起こった大きな気持ちの変化だ。

 

 

そこで始めたことがある。

 

都合よく、今の職場に残業も

休日出勤もない。


実際こんな勤務は

36年で初めてだ。

 

そこで私は、週に2~3回、

仕事を定時で出発して公立図書館に寄り、

閉館までの約1時間、学ぶことにしている。

 



 

図書館には雑誌や本が無限にあり、

情報の「インプット」と「思索」という、

有意義な時間となっている。

 

大げさだが「至福の時間」だ。

 

今は、とりあえず、

投資や起業、ビジネスについて

学んでいる。

 

そういう私と同じような考えの人の

コミュニティにも

積極的に参加してく予定だ。



 今となっては、

1日も早く退職できるよう、

取り組んでいきたいし、


また、

この1年間は学びの時間とするもの

よいかと思っている。

 

人間というものは、

置かれた環境で変わるものだ。

 

こんな年になって、

 つくづく思う。