毎月10日は三窯祭りで
京都雲楽窯(うんらくがま)を
見学したお話しの続きです
→こちら
雲楽先生のロクロの技を目の前で
見学させて頂いた後は、
興奮冷めやらぬまま
絵付けコーナーへと
案内してくださいました
まず、目に飛び込んで来たのは
龍の絵付けをされている職人さん
本当にこれ、
一筆ずつ手で描かれてるんです
(当たり前)
完成すると、こんな風になります
そして、雲楽窯の代名詞ともいえる
雲錦の飾り壺
絵付けの様子は…
こ、細かすぎ
ここから何度も何度も色が重ねられ
手が加えられて、完成品の飾り壺に
なります
京焼・清水焼は
手が込んでるって言われますが、
何がどのように手が込んでるのか
実際に工房を見学すると分かるので
驚きの連続です
私も絵付け体験をさせて頂きました
下絵があらかじめ描かれてあって
その上からなぞるだけ
なんですが…
めちゃめちゃ難しい
やっとこさ描けました
これは、窯でちゃんと焼いてくださり
後日、受け取りに行くとうシステムに
なっています
どれどれ…
上手く焼き上がったかしら
う~~ん まぁまぁかしら( ̄▽ ̄;)
ちなみにこのお皿に使われた釉薬は
わずかに青みがかった独自の釉薬
=青抹陶(あおまっと)
が使われています
釉薬(うわぐすり)とは、
陶磁器の表面を覆う
ガラス質の膜のことで、
素地に水や汚れが染み込むのを防ぎ、
丈夫で扱いやすくする働きがあります
そして各窯ごとに
独自の調合がなされていて
様々な色や質感など、
焼き物を表現するうえで
とっても大切な役割があるんです
雲楽窯の青抹陶
その配合は、ご家族しか知らない
企業秘密なんですって
窯変(窯に入れた後、
熱で変化すること)で
白みや結晶が生まれ、職人さんは
焼成時の条件を見極めながら
製作されるそうです
結晶のキラキラした感じ
分かりますか〜?
匠の技ですね~
さらにこの青抹陶の釉薬は
陶器がものすごく硬く仕上がります
割れにくいのが嬉しいですね
さらに、窯も見学させて頂きました
と~~っても広いスペースに
いくつか窯があり
雲楽先生が説明してくださいました
国内の陶磁器製造業で
はじめて電気窯を導入
したのが雲楽窯なんですって
ちなみに上記の龍や雲錦の飾り壺など
雲楽窯の作品は、
上絵を描き、色を変えるたびに
窯で焼かれるそうです
7~8回焼かれる作品も少なくなく
機械生産にはない手作りの良さを
守り続けている京都雲楽窯
見学させて頂いたことで、益々
雲楽窯の器が大好きになりました
直接伺ってもOKです
後日、青抹陶の小鉢に
九条ネギとお揚げさんのてっぱいを
盛り付けて頂きました
呉服屋に生まれた親友が
作って持ってきてくれました
あっ てっぱいって
関西での呼び名なんですってね
関東ではぬたって呼ぶらしい…
知らんかった(°_°)