1枚目の絵葉書は明治末から大正初期頃。
2枚目の画像は撮影日:2021年12月6日。

このエレベーターの絵葉書は、絵葉書コレクターなら1度は目にしたことあるはずで、
市場にも沢山残されている。
設置されたのは明治43年。
残された絵葉書の数から考えると、長期間営業していたかと思っていたが、
実際はわずか6年間で姿を消してしまった。
その訳は現地に行ってみると良く分かる。
絵葉書ではかなりの高さに感じるが、高さは30メートルにすぎない。
昨日の記事でも書いたが、玉津島神社の拝殿脇からの登山道は五分で頂上にたどり着く。
その階段も近隣の紀三井寺や紀伊東照宮、和歌の浦天満宮のものに比べれば
大して急でもない。
エレベーター自体の物珍しさが薄れてしまえば集客効果は大きく落ちていったのだろう。
次の絵葉書は明治44年使用済み。