撮影日：２枚目は２００６年１０月９日。他２枚は１０月２日。
４枚目は博多ロックハリウッドの割引券。
５枚目は中洲３丁目のグリーランド中洲店。撮影日：２００６年１０月９日。
私がお気に入りに入れているホームページに「舞姫辞典」がある。
ここはストリップに関するホームページだが、その中に全国の劇場一覧がある。
その劇場一覧に掲載されているものを中心に、博多のストリップ劇場について調べ、
場所が特定できるものについては、その跡地を歩いてみた。
文献調査についてはまだ不完全であるが、とりあえず現在までに判明していることを
書き留めておくことにした。機会があれば古いスポーツ新聞なども調べてみたい。
今後、紹介予定のストリップ劇場（跡）は下記の通り。
（※は「舞姫辞典」の劇場一覧に掲載されている博多のストリップ劇場。）
※「博多ロックハリウッド」
※「博多ハリウッド劇場」
※「ＤＸ博多」
※「博多東洋」
※「大博劇場」
※「川丈劇場」
※「博多劇場」
※「博多駅前ミュージック」
・「柳橋劇場」
・「柳橋ロマン座」
・「共楽亭」
・「関西ショウ劇」
参考文献
『BACK TO THE MOVIES 福岡市の映画と映画館１００年の歩み』
１９９５年８月 葦書房
『博多の昼と夜 １９５６年版』
１９５６（昭和３１）年２月 博多春秋社
『博多・昼と夜の旅 １９６２年版』
１９６２（昭和３７）年６月 博多春秋社
『博多くらしとガイド』
１９７２（昭和４７）年９月 西日本新聞社
『想い出のアルバム 博多、あの頃』
１９８１（昭和５６）年５月 葦書房
『博多風俗史 遊里編』
１９６８（昭和４３）年 積文館書店 井上精三
第１回の今回はリストに挙げた中で唯一現役の劇場である
博多ロックハリウッドを取り上げてみたい。
(追記：博多ロックハリウッドは２００７年５月２０日に廃業。
福岡市内からストリップ劇場は完全に姿を消してしまった。)
※「博多ロックハリウッド」
福岡市博多区中州３－７－７
現在、福岡市内で営業している唯一のストリップ劇場。
現在の詳細は１枚目から４枚目の画像と公式ホームページをご参照ください。
もし、内部調査に行かれる方がいらっしゃいましたら、４枚目の画像のような
割引券を中洲の風俗案内所で事前に入手されることをお勧めします。
さて、それでは劇場の歴史について。
私が福岡にやってきた１９８６年には既にあったと思う。
『博多くらしとガイド』(1972)の地図には掲載が無いので１９７２年以降の開設か。
おそらく次の「博多ハリウッド劇場」が移転し、
ロック座の系列下に入って改名したものではないかと思われる。
※「博多ハリウッド劇場」
福岡県福岡市博多区中洲３－６－１７（「舞姫辞典」より）
『BACK TO THE MOVIES 福岡市の映画と映画館１００年の歩み』の
６５ｐの「昭和３３年映画最盛期中洲映画街地図」に
「ハリウッド映劇」の記載あり。
同書５５ｐの「映画最盛期・福岡市内映画館名簿（昭和３２年）」に
「ハリウッド映劇」の記載あり。
『博多・昼と夜の旅 １９６２年版』綴じ込みの夜の地図に
「ハリウッド映劇」の記載あり。
『博多くらしとガイド』(1972)の８５ｐの中洲地図に
「ハリウッド（ストリップ）」として記載あり。
いずれも、地図上の場所からして同一のものと思われる。
現在、跡地にはカプセルホテル・グリーンランド中洲店が建っている。
１９９３年６月に泊まったことがあるので、出来たのはもっと古い。
文献から、１９７２年の時点でストリップを行っていたのは確実だが、
もともとは映画館だったようだ。
なお、『博多の昼と夜 １９５６年版』の１４２ｐに掲載されている
３１年１月現在の「福岡市内映画劇場一覧表」および
１３ｐ「東中洲附近案内図」にはそれらしき記述が無いので、
劇場開設は昭和３１年か３２年のようだ。
この時期は映画最盛期で中州でも最も映画館の新規開業が相次いだ頃だ。
映画ブームに乗って開業したものの、過当競争でストリップへと
転業したのだろうか。
実は、中洲の商業組合には戦後の各店舗の変遷の詳細な記録が
残っているらしいので、そのうち機会があれば正確な歴史を
調べなおしてみたい。
「舞姫辞典」（１８歳未満は入場禁止）
http://homepage3.nifty.com/maihime/index.html
「博多ロックハリウッド」（１８歳未満は入場禁止）
http://www.rockza.net/hakata/
「グリーンランド中洲店」
http://www.katsuyamasangyo.co.jp/greenland/nakasu/index.html
追記：博多ロックハリウッドは２００７年５月２０日に廃業。
福岡市内からストリップ劇場は完全に姿を消してしまった。