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画像は明治40年代の絵葉書「Aikwa Kindergarten,Shuri,Liuekiu Islands,Japan」


沖縄の手彩色絵葉書は非常に少ないが、これはその中では最も入手しやすいものである。

というのは、この絵葉書はバプテスト教会が発行したシリーズ物の1枚なので、

アメリカに多く残っているようなのだ。ただし、値段は決して安くは無い。

この時代に首里のキリスト教系幼稚園に通う子供たちは、上流階級の子弟たちと思われ、

その服装も琉装の子供は少なく、本土風である。


追記:2013年9月20日

この絵葉書について関係者の方から貴重なコメントが寄せられましたので

そのまま転記させていただきます。

「写真の右側の女性は私の祖母 松島りうです。

東京四ツ谷の彰栄保母伝修所を明治37年(1904)卒業し、

同園の保母をしていましたが、明治40年(1907)11月、パプテスト教会の援助のもと、

この愛花幼稚園(沖縄県では3番目)を園主として、首里に開園しました。

この写真はその時のものです。

此の幼稚園は1年余りしか存続出来ず、翌年、那覇安仙坂に移り、

善隣幼稚園と改称し主宰として勤務していましが、

その後、台湾銀行勤務の祖父(牧野)と結婚し、台湾へ行くために退職してしまいました。

当家にはこの写真の原版と、沖縄県の保母免許状3号が現存しています。

左側のもう一人の女性は、浦添ナエ(翁長サチ子)さん、彰栄保母伝修所の後輩です。

しかし残念ながら、園児さんのお名前は、一人もわかりません。

孫 牧野信夫記す(東京中野在住) 」