映像の世紀は熱心に見た。
第一次世界大戦があった。
第二次世界大戦が続いた。
二十世紀の悲惨を感じた。
加古隆の音楽がよかった。
題はパリは燃えているか。
希望を繋ぐエピソードか?
悲惨な世界はまだ続いていた。
悲惨の極度にはモダニズムが似合う。
きょうもまたプロコフィエフ交響曲5番を聴く。
1944年、非政治的な作曲家もその気になる。
第一、戦争の混乱と混沌と大騒音。
第二、戦間のつかの間の平穏。
第三、葬送の黒い列が続く。
第四、希望に向かう行進。
第一と第四楽章は絶ち切るように曲が終わる。
余韻に浸っているわけにいかない。
スターリングラード戦を契機に戦局が転換。
作曲家は束の間の自由を感じたのであろう。
が、戦争が終わってスターリン体制は残る。
明るい展望が開ける訳ではなかった。