朝、窓の外はモノクロの世界だった。
おやと思う先から雪が溶けて天然色に変わる。
昨日は遠出の日で中央図書館にでかけた。
安岡エッセイ集「歴史の温もり」をよむ。
わたしは安岡章太郎ファンで再読が多い。
それでも共感を新たにして楽しめた。
落第生を自認し頑張らない主義。
生年を半世紀遡行して戊辰戦争。
参加した先祖の足跡を辿る。
75年前1949年の戦後すぐにわたしは生まれた。
祖父母の生年がおよそ50年前とすると1900年。
日露戦争の少し前になる。
シベリウスの交響曲第1番は1899年。
フィンランディアも同じ。
交響曲第2番は1902年。
1番と2番を聴くと始めから激情の大波小波が続く。
今日の平安に慣れた耳には感情が追いつかない気がした。
しかし日露戦争、第一次世界大戦、ロシア革命の激動期。
感情の激発も自然なのかもしれない。