福島競馬の難しさ
お疲れ様です。光希です。
昨日言いました様に福島競馬の難しさ。
こちらを掻い摘んでみたいと思います。
まず未勝利戦において、福島コースの逆回りで発走するのですが、一つ目の障害まで1ハロン(200m)くらいあります。
しかも中山ほどで無いにしても、少し傾斜が付いてる(逆回りなので降っている)んですよね。
こちらをトップスピードな感じで、一つ目の障害に突っ込んでいきます。
しかも晴天ですと、反射してキラキラ輝く障害の羽目板。
当然、お馬さんは物見をする事が多いです。
まず、これが一つ目の難しさ。
二つ目。
長距離かつ重い斤量を背負い、また障害物を飛越しなければいけないという課題があるレース。
この中で、最後まで、どれだけ体力を温存して行けるかという問題があります。
その配分の中で、1番に息を入れたい1〜2コーナーで一つ目の障害を飛び越えた勢いで、引っ掛かって行くお馬さんが多いのです。
三つ目。
そこから急に変化球。
襷に入り、唯一のグリーンウォール。いきなり緑色の障害です。まぁ、こちらは普段も練習していますので、そこまで気にするお馬さんはいないかな。カンカン照りで光ってなければ。しかしながら、1〜2コーナー引っかかって、いきなり現れた唯一のグリーンウォール。やはり戸惑いますね。
そのあとにまた問題なのは、その後のバンケットからのタイトなコーナーリングですね。
福島名物バンケット。
中山の降って登るのと違い、登ってから降る。
小倉競馬場のコースと高低差は同じだそうなのですが、あからさまに角度が急です。
美浦所属の馬は、日頃からトレセンの馬場において、中山ほどにないにしてもバンケットに慣れていますので対応が効きますが、関西の栗東トレセンにはそういったバンケットの施設がないので戸惑うお馬さんが多いです。
福島バンケットを登り切る→下り一歩目は脚が出るけど、その後にテンパって飛び降りてしまう、とかね。
これは人間が階段を2〜3段飛ばしでダッシュで駆け降りてみれば分かるかと思います。
自分のイメージと実際の行動。やってみると結構難しいです。転けそうになります。
そして唯一のコーナーにある障害を飛越し、そこから向こう正面を三つ飛越します。
もちろん出来る限りスムーズに飛越し、体力を温存しなければなりません。
今まで左周りで飛越してきた障害から、右周りで飛越する意識また手前(馬の走り方)の転換が必要です。
あーしたいこーしたい言ってきましたが、はい。
ここからが、本題の勝負所。
わちゃわちゃ、色々課題豊富な上に、息を入れる暇もないままに3コーナーの勝負所です。
ここまできたら、やるしかないでしょ?
後先考えないで、勝負かけるしかないでしょ?と、覚悟を決めます。
で、息も絶え絶えに直線にある最終障害ですよ。
ここで何回落ちたかな。
何回ひっくり返ったの見たかな。
それは数え切れないし、そうなるとも意識はしない様にしますが、人馬共に何かを賭けて全力で挑んでいるからこそ、そこに達成感や人に伝わる何かが生まれてきていると思います。
何かを得る為に、また頑張っていきましょう。
金子光希でした。