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あの日を彷彿させられて
本当に心苦しく、三年前の出来事がトラウマなのですが。
払拭する為に書き記したいと思います。
とても苦しいであろう重い馬場のコンディションの中4200メーターの最終障害で愛馬シングンマイケルは力つきました。
転倒した後、瞬きもせず、まだ走り続けているんですよ。一生懸命に。
そう。本当に一生懸命に。それが使命であるように。
地を走っている訳でも無いのに、懸命に脚を掻いているんです。
もう心の臓は止まってるのにね。
僕は、瞬きもせず暗く沈みこむ彼の瞳をずっと見つめるしかないんです。
当時、騎手になって20年、障害レースに乗り出して17年。
こんなに心苦しく、死んで償いたいと思う事象は無かった。
そこから僕は競馬が出来なくなりました。
馬を殺すくらいなら、競馬なんかしなくていい。と、思いました。
でも、競馬をしなければ淘汰される馬も出てきてしまう。
何なのでしょう。
理想と現実の狭間。やり切れなさが生まれて来るのです。
そういう葛藤と、自己満足。また馬券を買ってくださる声援の元に歩み続けるしかないのでしょう。
いつかまた満たされる事を願って。