無観客競馬に思いを寄せる
競馬に携わって人生で初めての無観客。
当然、投資をしている人が世の中でどこかにいることは間違いない。
秋の終盤、福島開催で寒空の下、ガラガラのスタンド前で駆け抜けた事はあった。
しかしながら、誰もいない。
頑張って・・・!無事に・・・!
それさえも無ければ、また人気を飛ばしたヤジさえも聞こえない。
こんな事象は過去には無かった。
自分たちの戦うステージはあくまで競馬であり、そこに観客がいようがいまいが、勝負をするという事象に変わりはない。
しかしながら、何かが足りない。
当然、生活のため、自分のために結果を出したいというのは至極当然。
でも、何かが足りない。
その足りない物とは何なのだろうかと、今一度、考えてみる。
それは、やはり結果が出た際の「個人的な充実感」よりも、人と共有できる「喜びの相乗効果」なのではないか。
うん。誰もいないコンサートとか遊園地、何かの試合って味気ないよね。
そういうことなんだと思う。
誰かのために競馬をしている訳ではないけど、誰かが喜んでくれる為に走る競馬なら良いんじゃないか。
これからも馬も人も、命を懸けて一生懸命走ります。
どうぞ、また無事に来場されましたら、一緒に喜びを分かち合えるよう願って。