足掻いてみようと思うのです。 | 金子光希オフィシャルブログ「そらとぶおにいちゃん」Powered by Ameba

足掻いてみようと思うのです。

皆さんこんにちは。

約一ヶ月半ぶりの更新になろうとしています。

お待たせしてごめんなさい。
そして待っていてくださってありがとうございます。

何故、更新しなかったか・・・

理由はありましたが、今となっては言い訳にしかなりませんし、話しをして面白いものでもない。

現に周囲にはそんなつまらない話を聞かせることもないですし、むしろ出来ない。
話をしたからといってどうにかなるものでもない。

少々小言を洩らしたといえば、目の前にいる知人・友人よりも、絶妙な距離感がある仲間にだけだったように思えます。

そして一つの苦悩を乗り越えて、きちんと自分にけじめをつけてから更新したいと思っていたのですが、なかなか思うようにはいかない。

そうこうするうちに、気がつけば申し開きするタイミングさえ逃してしまっていました。

現状を書いても書かなくても心配されてしまう人はいる。

でも、やはりきちんと伝えなければいけないと思うのです。
人は言葉に表さないと、思ったよりも伝わらないことだらけだから・・・

普段、周囲には言わないこと。

ここでしか書けない。
ここだから言わなきゃいけない。


ありのままを書こうと思います。


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クランエンブレムで負けた時からだろうか。

自分の中で「これはマズイ・・・」と思うようになったのは。。。

結果を出せる騎手は「乗れている騎手」
結果を出し切れない騎手は「乗れていない騎手」

そう表すなら、今の僕は間違いなく後者だ。

勝てるときというのは不思議なもので、何をやっても上手くいく。

言い換えてみれば「勝つようになっている」とも言えると思う。

競馬をしていて、流れもポジションも、障害で言えば飛越も、全てがその勝者の為に用意されたのではないか?と思えるくらいに事が運ぶ。

「乗れていない」時は全く逆。

例えるなら車を運転してい人なら分かるかもしれないが、余裕で行けると思った信号に引っかかるか、無理だろうな~と思っていた信号が余裕で通過できてしまった時の違いくらいなものかもしれない。

それくらい世の中は良くも悪くも思った通りにいかない事だらけだ。

そうこうするうちに、気がつけば最後にスプリングロックで福島の未勝利戦を勝ったときから一年が経とうとしていた。

この状況を言い換えてみよう。

「勝利の女神がほほ笑む」なんて言葉があるのだが、勝てない訳だから「フラれ続けている」とも言えそうだ。

現に単純な僕には良い恋愛をしていれば世界は輝いて見えるし、競馬で勝った後は同じようにやる気と意欲が漲り、やはり世界は輝いている。

そういう意味合いでは、「勝つ」ことと「恋愛」は似ているかもしれない。

毎週、毎週、競馬に乗ってはフラれ続ける。
ありえないとは思うが、人間が好きな人好きな人、毎週告白して個々にフラれたとしたら結構キツイ。

そうして気が付いてみてみれば、世界は光沢を失い色あせていた。

モノクロに見えるわけではないが、どこか精彩を欠き、色はあるのにまるで薄いフィルターがかかっているかのような感じをも受けた。

また同じくして、私生活にも不安が生まれた。
プライベートなことだし、それとこれとは別物であり、仕事やブログに影響を及ぼしてはいけないのは頭では分かっているのだが、どうやっても心の中で確かに渦巻くものができた。

祖母が病に倒れ入院したのだ。

僕は、時間を見つけては病室へと通った。
ファンの方々から今までに頂いた数々の写真を手土産に。

それを手渡すたびに祖母の口から「綺麗に撮れてるわねぇ。。。これ勝った時の写真?良かったわねぇ。。。」
と笑顔がこぼれた。
(祖母に笑みをもたらせてくれた事実に本当に感謝しています。ありがとうございます。)

精一杯のつくり笑顔で祖母を見つめた後、会話を続けつつ、僕はいつも片隅にあるソファーに座って病室から一望できる有明の風景を眺めていた。

風景が綺麗だったのもあるが、それだけではない。

やせ細り、小さく小さくなってしまった祖母を見るのが辛くて仕方なかったから。

遠くを眺め、目の前にある現実から目を逸らしたかったから。

そうしていないと、だんだん涙があふれてきてしまうから。

先日、退院が決まった。

薬と、それを服用することによって起こりうる副作用の説明が書かれた日記と一緒に。

祖母は自分の意思で病魔と闘う決意をしたのだ。

それが仮に明るい未来だけだとはないにしても・・・

本当なら先週勝って祖母に満面の笑みで「やったよ!」と報告したかった。

残念ながらそれは叶わなかったが、食べ易かろうと買った茸を味付けした瓶詰とラジウム卵を手土産に祖母の元へと帰った。

「勝ちたかったなぁ・・・」とこぼす僕。

両手を掴みながら「無事に帰ってきてくれればいい」と小さな声で話す、ばーちゃん。

小さく皺だらけになってしまったが、その手は確かに温かかった。

帰りの道端は雨模様でジメジメと憂鬱なものだったが、目の前のボヤけた僕にはみっともない姿を隠してくれているようで優しくも感じた。

梅雨もこれが普通と考えればなんてことはない。

そして精一杯抗ってみようと決心したんだ。

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と、ここまでが現時点までの経過になります。

この先もどうしていくか、ブログに手がつくのかわかりません。

でも、やれることはやりたいと思うのです。

自分中心で本当に申し訳なく、また結果が伴わずにすみません。

どうかお許しいただけましたら幸いです。それでは。