業 | 金子光希オフィシャルブログ「そらとぶおにいちゃん」Powered by Ameba

皆さん、こんばんは。

何から話せば良いのでしょう。

心を落ちけ、今すべきことを順に行うべきですよね。

本日、東京第4レース障害未勝利戦において、僕とプリンシペデルソル号を支持してくださった皆様。
期待に答えることが出来ず、本当に申し訳ありませんでした。

僕がパドックから地下馬道を通り抜ける際「よろしくお願いします。頑張ってきます!」と述べた際、笑顔で見送ってくださった小島太先生、クラブの担当さん、ごめんなさいでは足りないです。本当に申し訳ありませんでした。

朝早くの調教を終え現地に駆け付けてくれた良太さん。
「無事に帰ってきてね・・・」
その一言。たったその一言を叶えることが出来ませんでした。
申し訳ありません。

厩務員さんを始めとする厩舎スタッフの皆さん。
そして、馬主クラブの皆様。

本当に申し訳ありませんでした。

故障を発生し、勝負所である第3コーナー。

そこで事故が発生しました。

つまずきながらも何とか走り続けようとするプリンシペデルソル号。

何とか速度を抑え、下馬した際まだ走り続けようとする相棒を必死になだめました。

「もういいんだよ・・・もうお願いだから止まって」

そこから涙をせき止めるものはもうありませんでした。

本当なら明日、気持ちを落ちつけてから書こうかと思いました。

一人、苦い酒を呑んで、少し落ち着けば何かが変わるかと思いました。

見てはいけないと思いつつ、皆さんのコメントと良太さんのブログを拝見して、やはり書き記さねばと思い至りました。(決して悪い意味合いでは無いのでどうかどうか気に留めずお願いします。)


様々な思いを聞いて涙が止まらない理由。

それは僕自身が彼を殺した。

その答えに行きつくからです。

責めないでくださいと言われる方もいます。

そうだその通りだ。お前が障害を飛ばそうなんて言い出さなければ今頃、乗馬としてのんびりしてたかもしれない。

そういう意見の方もいるかもしれません。むしろ僕自身は後者の意見です。

そんな中で自分に対して何も課すな。

それはどうやっても僕には無理です。

人に「業」というものがあるとすれば・・・

僕にはそれを拭い去ることが出来ません。

ですが償って死ぬ勇気もなければ、騎手を辞めればどうにかなるものでもない。

今の僕には何をすればいいのか、また何をすれば彼が報われるのか分かりません。

たった一つ何かが分かるとすれば、泣いても悔やんでも過去には戻れないということと、どうやっても明日は来るということ。

生きている僕は生かされていることを忘れずに、歩み続けることしか出来ないのだと思います。

一つ一つぽっかり空いた穴を抱えながら、生きていくことを許してもらえることを願って。

本当にごめんなさい。