大障害・前編
皆さん、こんにちは。
大障害を勝ったら重政さんの「気分上々↑↑」歌おうかと思ってました。寮長です。
歌を聞いた感想としては、7割の嬉しさと3割の恥ずかしさ・・・といったところでしょうかw
なんにしても面白かったです。
ただ東野さんが「さくらんぼ」にはかなわへんなぁ~と言っていたのが悔しかったですねw
さて今年一年も終焉を迎え、それとともに自分の競馬の一年間も幕を閉じました。
今日は、あまり楽しいお話じゃないのでは?と思うのですが・・・
今だから書けること・残せるモノをファンの皆様に見て頂きたく、そして自分の為に残しておきたいと思い、PCの前に座っています。
いつも通り、誤字脱字だらけかもしれません。
内容としては、意味不明かもしれません。
ただ少しでも興味を持っていただけたら・・・
そして自分が見て、思い起こせたら良いなと思うのです。
では、始めましょうか。
体内から零れる吐息は白く、それを包み込むかのように周りは夕闇が侵食してきていた。
僕は明日に控える競馬の為に、両手に生活用品を抱え込み、寮の目の前にある調整ルームへと歩みを進めていく。
目的の建物へと足を踏み入れ、係員の方々に挨拶を済ませると、入室記録の名簿にサインをした。
いつもと同じ身支度、そしていつもと同じ行動。
ただ一つ違うもの。
それは、明日に控える大一番「中山大障害」が待っているという事実。
入室すれば、玄関付近にある居間にて、出来立てほやほやで届いたばかりの競馬新聞を広げるのが習慣になっているのだが、それを広げるその手にも、普段よりもいささか興奮の色を隠せない。
どんな馬に乗っていても、自分の騎乗馬についている印(人気)は気になるものだ。
(もしかしたら、印なんてどうでも良いという人もいるかもしれないが・・・)
ただ、それを見る騎手によって明らかに違うもの。
それは、人気は低いがどれだけ好走できるか、人気を背負いそれに応えるために熟慮するかの違いだろう。
今回の自分の騎乗馬は、障害未勝利戦を勝ち上がったばかりで、そして初めての大障害に参戦するということで、そこまで人気になるだろうとは思えなかった。
そういう意味合いでは、プレッシャーというものはそこまで感じるものでは無かった。
しかし、見方を変えてみれば、未勝利戦とは違い今まで以上に長い距離・重い斤量・そして大きな障害物に挑むことになる。
そのすべてを乗り越えなければならないのだ。
そんな中で、不安がないと言えば嘘になる。
敢えて幸運だと思うのは、未熟なれども、今までの経験が自分にはあるということ。
それがせめてもの救いとなっていた。
こういう時、改めて自分を育ててくれた方々と馬たちに感謝の気持ちがこみ上げる。
その後、恒例のサウナへ入り、汗取りをし、軽い食事を終えるといつも通りの自分へと戻っていた。
TVを見て、本を読み、温かい布団に包まる。
もし一番人気になりそうな馬に騎乗していたとしたら、幾ら神経が図太いといっても寝つきは悪くなるかもしれないな。
なんていろいろな事をボーっと考えていたら、気がつけば深い眠りに落ちていた。
幾時経っただろう。
まだ闇と静寂が周囲を支配している頃、それを切り裂くかのように目覚まし時計が僕に呼びかけた。
「戦いの朝だ。目を覚ませ。」
その叫びも空しく、いつも通り目覚めが悪い。
我ながら呆れるものだ。
用意を済ませ、車へ乗り込む。
競馬場へと向かうタクシーの中で再びウトウトしていると、気がついた時には現地に到着していた。
今日は、自分の中で今年最後のG-1レース。
発走の時間はいつもより遅い。
前検量の時間から逆算すると、まだまだ時間はある。
次に行動する時こんな余裕はないのかもしれないのだから、今のうち、出来るときに英気を養っておこう。
ジョッキールーム前に着いたタクシーから更に移動し、中山競馬場の調整ルームにて再び夢の中へと誘われることにした。
(続く)
追記
読み返すと僕寝てばっかですね・・・
大障害を勝ったら重政さんの「気分上々↑↑」歌おうかと思ってました。寮長です。
歌を聞いた感想としては、7割の嬉しさと3割の恥ずかしさ・・・といったところでしょうかw
なんにしても面白かったです。
ただ東野さんが「さくらんぼ」にはかなわへんなぁ~と言っていたのが悔しかったですねw
さて今年一年も終焉を迎え、それとともに自分の競馬の一年間も幕を閉じました。
今日は、あまり楽しいお話じゃないのでは?と思うのですが・・・
今だから書けること・残せるモノをファンの皆様に見て頂きたく、そして自分の為に残しておきたいと思い、PCの前に座っています。
いつも通り、誤字脱字だらけかもしれません。
内容としては、意味不明かもしれません。
ただ少しでも興味を持っていただけたら・・・
そして自分が見て、思い起こせたら良いなと思うのです。
では、始めましょうか。
体内から零れる吐息は白く、それを包み込むかのように周りは夕闇が侵食してきていた。
僕は明日に控える競馬の為に、両手に生活用品を抱え込み、寮の目の前にある調整ルームへと歩みを進めていく。
目的の建物へと足を踏み入れ、係員の方々に挨拶を済ませると、入室記録の名簿にサインをした。
いつもと同じ身支度、そしていつもと同じ行動。
ただ一つ違うもの。
それは、明日に控える大一番「中山大障害」が待っているという事実。
入室すれば、玄関付近にある居間にて、出来立てほやほやで届いたばかりの競馬新聞を広げるのが習慣になっているのだが、それを広げるその手にも、普段よりもいささか興奮の色を隠せない。
どんな馬に乗っていても、自分の騎乗馬についている印(人気)は気になるものだ。
(もしかしたら、印なんてどうでも良いという人もいるかもしれないが・・・)
ただ、それを見る騎手によって明らかに違うもの。
それは、人気は低いがどれだけ好走できるか、人気を背負いそれに応えるために熟慮するかの違いだろう。
今回の自分の騎乗馬は、障害未勝利戦を勝ち上がったばかりで、そして初めての大障害に参戦するということで、そこまで人気になるだろうとは思えなかった。
そういう意味合いでは、プレッシャーというものはそこまで感じるものでは無かった。
しかし、見方を変えてみれば、未勝利戦とは違い今まで以上に長い距離・重い斤量・そして大きな障害物に挑むことになる。
そのすべてを乗り越えなければならないのだ。
そんな中で、不安がないと言えば嘘になる。
敢えて幸運だと思うのは、未熟なれども、今までの経験が自分にはあるということ。
それがせめてもの救いとなっていた。
こういう時、改めて自分を育ててくれた方々と馬たちに感謝の気持ちがこみ上げる。
その後、恒例のサウナへ入り、汗取りをし、軽い食事を終えるといつも通りの自分へと戻っていた。
TVを見て、本を読み、温かい布団に包まる。
もし一番人気になりそうな馬に騎乗していたとしたら、幾ら神経が図太いといっても寝つきは悪くなるかもしれないな。
なんていろいろな事をボーっと考えていたら、気がつけば深い眠りに落ちていた。
幾時経っただろう。
まだ闇と静寂が周囲を支配している頃、それを切り裂くかのように目覚まし時計が僕に呼びかけた。
「戦いの朝だ。目を覚ませ。」
その叫びも空しく、いつも通り目覚めが悪い。
我ながら呆れるものだ。
用意を済ませ、車へ乗り込む。
競馬場へと向かうタクシーの中で再びウトウトしていると、気がついた時には現地に到着していた。
今日は、自分の中で今年最後のG-1レース。
発走の時間はいつもより遅い。
前検量の時間から逆算すると、まだまだ時間はある。
次に行動する時こんな余裕はないのかもしれないのだから、今のうち、出来るときに英気を養っておこう。
ジョッキールーム前に着いたタクシーから更に移動し、中山競馬場の調整ルームにて再び夢の中へと誘われることにした。
(続く)
追記
読み返すと僕寝てばっかですね・・・