残念な天使のテーゼ~あれ、翼生えてなかったっけ?~ | 金子光希オフィシャルブログ「そらとぶおにいちゃん」Powered by Ameba

残念な天使のテーゼ~あれ、翼生えてなかったっけ?~

こんばんは。ネタ切れ御免!寮長です。


こんな時は、mixi倉庫をコソコソと・・・
読んだことある方ごめんなさい。

いつも質問コーナーってのも如何なものかと思うので、ご勘弁を。





「障害乗り役」

人は、障害レースに騎乗する人間をそう呼ぶ。

俺もそのうちの一人だ。


障害レースなだけに、障害物を飛び越えるわけだが、馬は最初から飛ぶようには出来ていない。

一頭一頭、「障害乗り役」がレースに向けて教えこんでいく。


その過程でそれは起こった。




その日は晴れ渡る見事なまでの快晴で、心まで爽やかに晴れてきそうな朝だった。

「あぁ…こんな青空を飛べたら気持ちいいだろな」


俺は吸い込まれるような水色の空を見上げそう呟く。


おっと。
だだ今、仕事中だった。


あぶねーあぶねー。



その時は、まさか願いが叶うとは思いもよらなかった…


お馬さんに跨がり、障害コースをいつも通りに一周見せて歩く。

この時跨がっていた馬は、気は小さいが特別悪さはしない馬だった。


一周見せた後、角馬場と呼ばれる障害コースのミニチュア版へと向かう。

ここにある障害は、全体的に小さく、初期馴致からレースに使う競走馬まで幅広く活用する。


ゆっくり歩く並脚

タッタッタッと小走りになる速脚

タカタッタカタッ!
軽快に指先で机を叩くようなリズムの駆脚

注・ジャパネットではありません。 (母さんスベッてごめん。ついやっちゃうんだ・・・)

そして一定以上のスピードを超えて襲歩へと変化していく。


それと同様に飛ばす障害も徐々に大きくなる。


速脚でポンっと小さな障害を飛び越え、続いて駆脚で同じ障害を飛び越す。


馬「てぇ~い!」



彼は元気よく飛び越えると、何もないのに再び飛んだ。





その瞬間、俺には白い翼が生えていた。


俺はきっと…
どんどん、どんどん高く飛び続け、このまま行ってあの広大な空へと溶け込むんだ。


~きっといつか自由に空を飛べるはず~byスピッツ


ぴゅ~


あれ?何かおかしい。


空へと向かうはずが、迫りくるのは黒い大地。

俺は、たしかに飛んだんだ。
この雄大な青いキャンバスを。

答えてくれ。
俺の翼よ、どこへ行ってしまったんだい?



いくら妄想が得意だと言っても、大地が発する万有引力には抗えない。


必死に宙を掻く寮長。

余裕で引き付ける地球。


矮小な俺には空を飛ぶ事も、ましてや泳ぐ事もままならなかった。



DJ『そんなどんまいなアナタに、この曲をお贈りします。』


残念な天使のテーゼ…


少年よ珍話にな~れ~…





何年か振りに蒙古斑が出来ました。