こ・れ・は・ひ・ど・い | 金子光希オフィシャルブログ「そらとぶおにいちゃん」Powered by Ameba

こ・れ・は・ひ・ど・い

皆さん、こんにちは。

良い男ならぬ、酔う男。寮長です。
(新潟から帰寮し、一人寂しく呑んでました。)

新潟競馬も幕を閉じ、今週から僕が馴染みのある中山競馬場での開催ですね。

僕は小学5年生から、中山競馬場に隣接する乗馬センターでお世話になっていたので、思い入れのある競馬場です。



さて、先週は初めて障害レースに出走することとなったペネちゃんこと(勝手に命名お許しを)ペネトレーター号に騎乗させて頂きました。


初障害とは思えないほどスムーズな飛越を見せてくれたペネちゃん。

5番人気2着と、上々な結果を出すことが出来ました。

これからが楽しみですね!
チャンスを頂けましたら、また頑張りたいと思います。


めでたし、めでたし(?)で終わるのは些か面白くない・・・
ということで、今日も長々と余談をさせて頂きましょうか。


騎乗する前日に調整ルームに入室し、

「さぁ、今週で今年の新潟競馬も最後だー!」

と意気込みを抱きながら、思いっきり爆睡していた僕なのですが・・・


朝、起こしてくれた目覚ましは、乙女の接吻(蚊)でもなく、普段どおりの目覚まし時計でもなく・・・

大粒の雨音でした。


寝ぼけ眼を擦りながら、外を見る僕。


「な・ん・じゃ・こ・りゃ!?」


あまりの豪雨のため、見渡す限り一面、白いカーテンが広がっています。

これはお世辞にも、幻想的とは言えません。


一階に降り、辛うじて見える地面を凝視すると、普通の地面のはずが大量の雨により水没している状況。


車に乗ってる最中に、大量の雨で前が見えない現象に遭ったことのある方なら分かると思いますが、ホントに何も見えませんよね。


ましてや、競馬の最中に身につけるゴーグルなんてワイパーついてませんし、テールランプやウインカ-も無いので、あとは微かに見える影を頼りに感覚で騎乗するしかなくなります。


でもって障害を飛ばなくてはならない・・・


一言で表すなら、まさに自殺行為。

障害乗り役、皆、口を揃えて
「無理だろ~~~~!」
と言っておりました。


平地に騎乗している人も、「こりゃ、ない・・・」なんて言ってましたけどね。


そんな不安を隠せない状況で、競馬へ向けて身支度をしに検量室へ向かいまして、
到着すると、1レースを終えた内田さん(内田博幸騎手)が勝負服を秤に乗せていまして、
メモリは500グラムを指していました。

普通、勝負服は200~300グラム程度なので、だいたい倍くらいでしょうか。


『身体全部じゃ、1キロ近く増えてるよ』
「すごいっすねー・・・」


なんて内田さんと苦笑いし、
検量室を通り抜けジョッキールーム(騎手の休憩室)へ足を踏み入れると、そこには全身ずぶ濡れの千葉ちゃんこと千葉直人騎手。


彼がニコニコしながら柴山さん(柴山雄一騎手)に絡んでおりました。


「柴山さ~ん・・・パンツ貸してくださーい!!」

と、半分ズボンを脱ぎパンツの端っこを絞る千葉ちゃん。

『いいけど・・・って、ええぇぇぇぇ!?』

『性病でもうつったらどうすんねんっ!!』
と、柴山さん。


その場にいた人間、満場一致で声を揃え『ない、ないwww』


なんでこう、お笑い的な流れになっちゃうんでしょうね?
素敵なオチをありがとう。雨に感謝です。


結局、障害レースが始まる頃に丁度、雨脚が弱まりまして(下は田んぼ状態でしたが)
無事に競馬ができました。