低学年の頃、

私はよく検定試験を受けていた。

 

勉強の才能がない私に

母は死に物狂いで教えた。

 

それがどれだけ大変だったか、

今は痛いほど分かるので

本音を書くのは躊躇うけど、

正直、家では何もしたくなかった。

 

でも母が子に賢さを求めるなら

応えたかった。

 

愛されたかったんだと思う。

 

その一心で

勉強に興味があるふりをして

期待させてしまったのかもしれない。

 

でも母は変わった。

 

反抗期に入って

言うことを聞かなくなったのかも真顔


そう思ってたけど、振り返ると、

母が私と勉強しなくなったのは

父の借金が分かった頃だった。

 

母が病んでるのは子どもでも分かり、

いなくなりそうで怖かった私は

「お母さんが死んだら私も絶対死ぬ」

と、泣きながら毎日言っていた。

 

大人になって知ったけど、

その頃、生きるのが苦しくて

死が頭から離れなかったらしい。


もう聞けないので分からないけど、

死を身近に感じて

「生きてれば、それだけでいい」

と思ったのかもしれない。

 

その後も塾には行ってたけど

成績のことで怒られたことはなかったし、

英検に落ちまくって結局取れなくても

何も言われなかった。

 

そんな私に母はこう言った。

 

「勉強嫌いにさせて、ごめんね」


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上の子が、よくこう言う。


「お父さんのせいで勉強が嫌いになった」


でも夫が勉強を教える前から、

上の子は勉強に関して

知的好奇心がなかった。

 

覚えられないから、すぐ忘れるから

勉強嫌いになったのかも真顔

 

そう思ったこともあるけど、

 

興味がないから覚えられない、

すぐ忘れる

 

こっちのほうがしっくりくる。

 

勉強が得意でも仕事はできない人や

勉強が苦手でも仕事はできる人がいるのは

そういうことだと思う。


そう思う今、母にこう言いたい。


「勉強が嫌いになったのは

お母さんのせいじゃないよ」


でも今そう思えるのは、

母が変わったからだと思う。


子どもには、いい人生を送ってほしい。


そう思って

「勉強したほうがいいよあんぐり

と言ってるけど、

子どもから見て私はどんな親なんだろうと

不安になることがあります。


親子って難しい宇宙人くん

 

お読みいただきありがとうございました。