上の子は小さい頃、

「一生話すことができないかもしれない」

と医師に言われた。

 

そう言われるほど人に関心がない子だった。

 

目が合わないし

意思疎通も全くできなかった。

 

悩んでたのはそれだけではなく、

家にあるものを破壊しまくった。

 

専門機関で相談すると、

「怒られるのも怒るのも

ストレスになるから、

何でも触ってもいい環境を作ったほうが

いいと思う」と言われた。

 

なので私は広い家にこだわった。

 

「一生話せないかもしれない」

そう思ってたその頃、

大学の学費のことなんて考えてなかった。

 

これでもかというほど

療育にお金を費やしたのも、

「上の子と話がしてみたい」

ただそれだけだった。

 

その上の子が突然話すようになり、

発達検査の結果で凸凹がなかったので

普通級を勧められたけど、

発達検査の結果で判断するのは

難しいように思う。

 

協調性が全くない上の子は馴染めなかった。

 

でも上の子は人が好きなのである。

 

上の子が小さい時に過ごした園は

「怒らない」「長所をみつけて褒める」

これをモットーにしてるような園で、

家では私の母に褒められ

外では先生に褒められて上の子は育った。

 

そのせいで上の子はワガママになったと

夫は言ってるけど、

どんなに怒られても除け者にされても

人と関わろうとするのは、

ありのままの自分を認められた経験が

あるからかもしれない。

 

その上の子は普通級がいいと言った。

 

中学生になる時も

みんなと同じ中学校に行きたいと言い、

専門機関でも、内申がつかないと

受けられる高校が少ないため

普通級のほうがいいと勧められて

地域の中学校に入学した。

 

入学後、

学校で問題を起こすことがなくなり

授業態度も問題ないと言われたけど

通知表で実技は1つも3がない。

 

どういうこと?真顔と聞くと、

筆記のテストで30点以上取ったら

2はつけないって言ってたのに真顔

と言う。

 

どうやったらそんな点がとれるの?

こんな簡単なテストで

その点数をとるほうがスゴいよ不安


と女の子に言われた上の子でも

30点以上はとってたので、

高校入試で1か2がつくと苦戦するため

2はつけないようにしてるのかもしれない。

 

では、ますます、

どういうこと?いったい何した?宇宙人くん

となる私。

 

すると、こう言ってた。


体育は実技のテストが不合格だったチーン

音楽のテストでは

恥ずかしくて声を出せなかった無気力

家庭科はミシンの使い方が下手すぎた驚き

美術(上の子は絵は得意)は

先生のこだわりが半端ない真顔


とにかく全力で頑張ったと言っていて、

どうすれば3がつくかわからないらしい。

 

公立高校の入試は実技が重要だし

私立も通知表に1か2が1つでもつくと

推薦がとれない高校は多く、

検討した高校は全てそうだった。

 

一般入試でも1か2が1つでもついてると

優遇されない。


内申点が取れない子に高校受験は厳しい。

 

私の学生時代より

不器用な人間にとっては

きつい時代になってるのかも。

 

「勉強だけできてもダメ」


その通りだと思うけど、

苦手なことが人より多いから勉強だけでも、

と今は思う。


勉強も才能が必要かもしれないけど、

それでも他のことより

努力でなんとかなりそうな気がする。

 

実際、小学校の授業にも

ついていけなかった英語は、

習って苦手ではなくなったので。

 

ただ勉強の才能がないと、

身につけるのにお金がかかる。

 

教育費が足りませんチーン

 

お読みいただきありがとうございました。