10.21 講演会「非行少年の『被害』から死刑廃止を考える」 | 金川さんと共にあゆむ会のブログ

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無実の死刑囚・金川一さんを取り戻そう!
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 11月2日の面会で、10.21に開催された講演会「非行少年の『被害』から死刑廃止を考える」(主催・死刑廃止タンポポの会)の様子を金川さんに伝えました。

 

 講師で熊大教授の岡田行雄氏は、自らの幼少期の経験から、いわゆる「非行少年」の置かれてきた環境と「犯罪」との関係性、国家の処罰権…等々について研究するようになったとのこと。

 重い「犯罪」を犯した少年のほとんどが虐待やいじめなど被害の積み重ねを受けており、それに対する適切な支援もない状況の中、ついに追い詰められて「犯罪行為」に至り、また、警察・検察・裁判所は当該少年の背景をほとんど考慮しないことなど、永山則夫元死刑囚の生い立ちなども紹介しつつ明らかにしました。

 これらの事実を掘り下げ、少年の被害に対する適切な支援や「埋め合わせ」の責任は国にあると結論付けました。

 岡田氏は、金川さんの事件で現場にあったはずの「血の付いた鎌」が、その後なかったとされたことについて、「警察が隠匿・処分したんでしょうね」と語っています。
 

 以上の報告に対し、金川さんは「いい人に出会ったら社会に貢献もできる。それがないから道を外してしまう。しかしその時には本人にも分からん」「罪を犯した本人だけを調べても分からん。本人にも分からんからね」と、自らの体験から出ているような感想を述べました。(Si)