8月の面会報告 | 金川さんと共にあゆむ会のブログ

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無実の死刑囚・金川一さんを取り戻そう!
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面会報告

(2017年8月15日発行、「歩む会だより」第7号より)

8月の面会(2017年8月8日)

 

 面会待合室で偶然に、奥本章寛さんと被害者家族を支える会(=「OAHKS」)事務局の方と出会いました。死刑確定囚の奥本章寛さんに面会に来られていました。「どこかで見たような?」と思っていたら、やはり、4月2日に福岡で開催された集会「裁判員裁判も死刑も廃止へ  死刑確定判決から再審に向けて」(講演「宮崎家族三人殺害事件の弁護活動から」=黒原弁護士)で、奥本さんのことや事件のことについて話をされていた方でした。お互いに自己紹介をして、絵を描くのが楽しみという金川さんと奥本さんの共通点で話が弾み、「将来、絵の共同展示会とかできたらいいですね」などの有り難い言葉もいただきました。思わぬところでの貴重な出会いでした。

〈ここからが金川さんとの面会です〉
金川  「真実さんは大丈夫ですか? 手術は成功したとですか?」

 

SI. 「手術は成功して今はまだベッドから動くことはできません。もうちょっとで車イスに座れるようになり、それから回復具合を見ながらリハビリに入っていくそうです。」
 

金川  「介護はどうするとですか? 病院の看護婦さんは介護まではしてくれんとじゃなかですか? 介護は誰がしてくれるとですか?」
 

SI. 「『障害児・者』専門の病院なので介護は病院の方でやってくれるとですよ。だけん(=だから)それは心配なかとですよ。手術日から4日間は私も泊まり込んで介護したけどですね、今は病院に任せてます。」
 

SI. 「 これは奥本章寛さんのイラストカレンダーです(…と、カレンダーのページをめくって見せながら)。駄目かも知れませんが、後で差し入れてみます。」
(※ → 結局、差し入れは不許可でした。)

 

金川  「奥本さんの絵は色鉛筆だけでよくこんなに描けるなと感心したですよ。優しい絵や面白い絵が多か(=多い)ですね。参考になりますよ。奥本さんは支援の人たちが沢山おられるようですね。倉吉(政隆)さんも頑張っておられるようです。浜田(武重)さんは食べ物を喉に詰まらせて亡くなったそうですが、ここでそんな喉に詰まるような食べ物はないと思うとですけどね。」
 

SI. 「 かなり高齢(90歳)だったからですね。ちょっと喉に詰まっただけでも、吐き出す力もなくなっとったかも知れんですね。拘置所側が、そういうことに配慮しとったかどうかということもあると思いますし……。」
 

金川  「明日手紙ば(=を)出します。花火と花の絵ば(=を)入れときます。10月7日の死刑廃止集会へのメッセージはいつまでなら間に合いますか? 前日で間に合いますかね?」
 

SI. 「 いやいや、前日じゃさすがに間に合わんですよ。9月半ばくらいなら間に合うでしょう。ばってん早か(=早い)ほうが助かるけん、できれば8月中の方が良か(=良い)ですね。ばってん無理はせんで(=しないで)良かですよ。金川さんのペースで進めて下さい。」
 

金川  「分かりました。」