越南史略によると、紀元前1500年頃、当時商の時代、突然、内乱が起き、後の周王が商に侵略してきます。それまで、中国では、王朝は禅譲で来ただけに、商には備えがなく、国民は逃げるしかありません。 

 ところで、ゾンの祀られている神社や祭りを紹介したいと思います。

 聖容を祀る神社

 ソックソン神社の三観門

 ゾンが生まれた村の名・扶董村

 

 神社の本堂

 そこで、難民になった商人が越南に逃れてきたのでしょう。ただ、越南では英雄が必要だったのか、受け入れではなく、追い出すことを選び、その主役にゾン(Giong)が選ばれた。ナッゼって、当時、いくらでも空き地(森・林・原野)があったはず。そこを開墾すれば、いくらでも住めたと思う。

 でも、その難民が畑を奪われたので、生活の方法がなく、ものを左から右に動かすことを考え、それが商(あきない)の始め、商人になったのでは・・・?

 ゾンが空へ去って行く姿

 ゾン伝説は、嘉林県(ザーラム)にゾンの生まれた村があり、隣のソック・ソンに天の国(仙人の国、桃源郷)に戻ったという伝説の山がある。

 ソック・ソン周辺に多く神社が建立され祀られているが、ハノイ市内や遠くは応和・ウン・ホア、 huyện Ửng Hòa)にも、タイン・カー(đền Thanh Cả)という神社があり、そこにも祀られていた。

 話は変わりますが、現代のゾンが日本にもいます。

 龍船に乗って、歌を披露する歌手。

  占い、手相、筮竹など、いろいろある。

 それは岩手県のある町の住人の腹を借りて生まれた翔平という少年です。

 本場の手相は当たるのでしょうか。

 勤めを終え、彼の国へ戻るゾンの勇姿。

 

 先日、ドジャースの入団会見で、アメリカ人の社長や球団関係者より、頭一つ出ていた翔平少年を見ていて感じました。彼は塵芥の人間ではなく、天上界から派遣されてきた聖人です。人間の技ではありません。越南の昔話からそう感じました。

 

 このゾン遺跡も実際には存在していないようです。

 あくまでも昔話のようですね。

 

 次は、雄王時代の終わり、18代雄王時代の話です。