2024年6月27日(木)、精進湖・金風荘にて国立へら会の第7回例会が開催された。

 

参加は9名、会員外のI氏も加えて10名での出舟となる。

 

試釣情報では、長い竿の方が素直なアタリが出るとの情報もあったが、どうなのか。

 

天気は、予報では1日曇りになっていたが、早朝の富士パノラマラインでは小雨がパラパラと降って来て、今週も天気予報が外れるのかと心配したが、出舟する頃には上がり、後は曇り時々晴れで南寄りの風が吹く穏やかな日だった。

 

5時に出舟、私は中央ロープの突端寄りを狙う。

突端から3番目の黒ブイのところから6名が並ぶこととなり、私は3番目に並んで止めた。少し入り過ぎかなとも思ったが、とりあえず始めてみる。

 

場所:中央ロープ・突端寄りの振れ止めロープの横

竿 :19尺

タナ:チョウチン

道糸:0.8号

ハリス:0.5号上45センチ 下60センチ

針 :上下バラサ7号

浮き:自作発泡・ボディ11.5センチ・0.8ミリ径グラスムクトップ30センチ・カーボン足16センチ・オモリ負荷2.33グラム。13節の10節出しがエサ落ち

両ダンゴ:粘麩0.5+カルネバ1+凄麩1+カクシン1+水1.5+マッハ1+浅ダナ一本1

 

恒例の水温チェックをすると、

10メートル:11.0℃、9メートル:11.5℃、8メートル:12.1℃、7メートル:13.7℃、6メートル:15.9℃、5メートル:17.9℃、4メートル:21.0℃、3メートル:22.1℃、2メートル:23.5℃、1メートル:23.6℃。ここのところの雨で水位は15センチほど増えているようだが、水温は先週とほとんど変わらない。

 

スタートは5時半過ぎ。

針のちもとをしっかりと押さえて、落とし込んでいくがすんなりとトップは入って行く。

トップ先端までなじむと切って行くが、何投打っても止めたり、さわったりすることはない。

あまりに素直に浮きが入るのでとまどいながら、やはり6人も並ぶとパンクなのかなと心配になる。周囲も長めの竿が多く、サワリもアタリもないようだ。

 

30分くらいして、落ち込みにサワリが出て、次投に深くなじんだトップが消し込んで、あっさりと1枚目。3枚2キロのレギュラーくん。

 

その後は、サワリ・アタリが続くわけではなく、すんなりとトップが入って行く。前回は、トップかなかなか入らず、エサをタナに届けるのに苦労したはずなのに、どうしたことか。やはり並び過ぎの人災によるパンクなのか、だとすれば人災の恐れのない場所に早めに移動した方が良いのではと、迷いだす。

 

中央ロープの藤蔵の鼻側が大きく空いていたので、7時頃に移動する。

 

場所:中央ロープ・藤蔵の鼻側の黒ブイの次の縦ロープの横

竿 :19尺のまま

 

舟を止め直して再開すると、この場所もトップが止められることはなく、すんなりと入って行く。

 

20分くらいして、落ち込みにズルっと落とすアタリが出て、合わせると乗った。上がってきたのは、かなりくたびれた旧べらで、これは場所が違うなとがっかりだ。

 

再び迷いながら、なんとなくボート直下の水深を測ってみると7.6メートル。これならば25尺で底釣りができるだろうと、竿を換えてみる。

 

竿 :25尺

タナ:底

道糸:0.8号

ハリス:0.5号上45センチ 下52センチ

針 :上下セッサ6号

浮き:自作カヤ・ボディ13センチ・1.2ミリ径PCムクトップ28センチ・竹足7センチ・オモリ負荷2.98グラム

ダンゴ:ダンゴの夏1+冬1+マッハ1+水1.2

グルテン:α21を15cc+いもグルテン15cc+ダントツ15cc+水50cc

 

粘土オモリにフロートを付けて底を確認すると、フラットな地形のように思えるが、ところどころに底藻があるのか、なじみ幅が一定しないところがある。

 

底にもへらは居ないようだが、30分も打っていると寄って来たのか、ツンッと落とすアタリが出た。

お~と驚きながら合わせるが、空振り。

ならば落ち込み際を狙ってみようとオモリをどんどん飛ばしていき、1メートル近くオモリを飛ばした投でなじみ込み際にムズッと落として、これはがっちりとフックした。

 

すごい抵抗に両手で耐えて、ようやく浮かせて、立ち上がって取り込もうと玉網を伸ばしたところで、フラシから貴重な1枚がジャンプして飛び出していった。取り込んだのは40センチくらいの腹ボテの大型。

 

その後も2回当たったが乗らず、そうこうするうちに南寄りの風が強くなってきて、この釣りでは伸ばせそうにないとそわそわし出す。

 

10時頃に竿を片付け、小割に行こうと舳先に膝をついて漕ぎ出すが、逆風が結構強く、なかなか進まない。すぐにめげて、より近い大割に行先変更。

 

場所:大割ロープ・中央の縦ロープ横

竿 :19尺

タナ:チョウチン

仕掛け、エサは最初と同じ

 

【大割ロープから。目の前は中央ロープ】

ここもやはり中央ロープと同じで、トップは素直に入って行く。

それでも寄せようとなじんでは切りでしばらく打っていると、付け根付近で止めて、なじみ込みながらドンッと入って久しぶりの4枚目は10時40分。

 

その後も止めることはほとんどなく、すんなりとトップが入って、沈没するくらいまでなじんでは切るを繰り返す。

 

あまりにすぐになじむので、落下速度を落とそうと、底釣りで使ったグルテンを下針に付けてみると、トップが入らずにボディまで食いあげてきた。

軽く合わせると乗って、浮かせて取り込もうとしたらフックが甘かったのか、玉網の手前で抜けた。

 

へらは居るようなので、少しなじみ込みの速度を遅くしようと浮きを換える。

 

浮き:自作カヤ・ボディ12.5センチ・1.2ミリ径PCムクトップ28センチ・カーボン足9センチ・オモリ負荷2.31グラム。12節の9節出しがエサ落ち。

 

この浮きにすると、なじみ込みが遅くなり、トップが太い分浮力が強いのか沈没することも無くなる。

 

11時40分、50分、54分、12時2分となじみ込みにサワリが出て、なじみ切ってドンッと入るアタリが出て乗って来た。

 

これから挽回と思っていると、なんと編み付けで取り付けた浮きゴムの編み付け糸が切れて、浮きが外れた。

 

ボートを解いて回収しようかと思ったが、チョウチンで打っていたので穂先が浮きに届く位置にあり、道糸を絡ませながら近くに浮きを引き寄せ、ずいぶん時間はかかったが、その場で回収できた。

 

予備の仕掛けがないので、どうしようかと思ったが、長い方に賭けてみることとした。

 

竿 :21尺

タナ:チョウチン

道糸:0.8号

ハリス:0.5号 上45センチ 下60センチ

針 :上バラサ8号 下バラサ7号

浮き:回収したばかりのPCムクトップ

 

21尺で再開すると、最初は何もなくすんなりとトップは入って行く。

 

しばらくすると付け根付近でトップが止められるようになる。

 

これは丁寧に釣って行こうと、へらへらまんさんに教えていただいたダンゴの夏をパラパラと混ぜ込んで重さを付けながらタナを安定させようとやってみる。

 

最初はすんなりとなじんでいたが、しばらくするとタナが落ち着いたのか、時々なじみ切ってからドンッと消し込むアタリが出るようになり、1時から2時半までの間に5枚追加して、トータル12枚で終了とした。

 

大割ロープの小割寄りに入っていたT氏のところに行って量ってもらうと正味9.9キロ。2か所で外したときはどうなることかと思ったが、それなりの釣果には挽回できた。

 

あるいは、最初から大割に入って21尺で釣っていればもっと釣果を伸ばせたのかも知れないが、これは次回への教訓だ。

 

 

優勝は、最初天神ロープに入ったが、すぐに見切りを付けて中央ロープの突端に移動し、9尺チョウチン両ダンゴで26枚、21.1キロを釣り上げたF氏。私は5位だった。

 

帰り際に金風荘のご主人に「やはり浅いタナは強いね」と言ってみたら、「タナに関係なく、エサを合わせれば釣れる」と言われてしまった。

 

最初にサワリ・アタリがなくても、あきらめずにエサが合っていないだけだと思い、いろいろと試してみる。

いじりすぎれは目詰まりして見向きもされないし、甘く付ければまったくトップはなじまないし、ダンゴエサは難しいが、そこがへら釣りの面白さだ。