2024年6月6日(木)、千代田湖・千和にて国立へら会の第6回例会が開催された。参加は少し寂しい8名。天候は曇り時々晴れ。
千和の若女将に直近の釣況を聞くと、新ロープが釣れ出しており、千和の桟橋の正面前のグレーのドラム缶ブイの横が釣れているという。底釣りでは、千和前ロープのガードレールの16.5尺の底釣りが釣れているとのこと。
私は、第2ロープの突端で勝負しようかと考えていたが、釣れている情報がないこと、さざ波が立つと浮きが見えなくなりフラストレーションが溜まることから、急遽ガードレールを試してみることとした。少なくとも、さざ波で浮きが見えないことはないだろう。
5時出舟、予定通りに千和前ロープ・ガードレールに付ける。千和前ロープが針原ロープ側でへの字に曲がるところがガードレールの始まりで、針原ロープとの交点までをガードレールと通称しているらしい。釣れているのは「への字」に曲がるところに浮いているパイプブイの左右と聞いたので、迷いなくパイプブイの右側に付ける。
場所:千和前ロープ・ガードレール・「への字」に曲がるところのパイプブイの右横(岸向き)
竿 :17尺
タナ:底(バランス)
道糸:0.8号
ハリス:0.5号 上45センチ 下52センチ
針 :上バラサ6号 下セッサ6号
浮き:自作カヤ・ボディ11センチ・1ミリ径PCムクトップ28センチ・カーボン足7センチ・オモリ負荷2.48グラム。12節の10節だしがエサ落ち。
ダンゴ:ダンゴの夏1+冬1+マッハ1+水1.2+GD0.5
グルテン:α21を15cc+いもグルテン15cc+ダントツ15cc+水50cc
ボート直下の水深は5.2メートル
恒例の水温チェックをすると、底:17.3℃、5メートル:17.8℃、4メートル:20.6℃、3メートル:22.1℃、2メートル:22.8℃、1メートル:23.1℃
前々週に試した第2ロープの21尺の底は12.1℃で、へらは薄かった。この場所は、それより5℃以上高い。水温だけではないのだけれど、水温15℃以上辺りに底釣りで釣れる・釣れないの分かれ目があるのかも知れない。そんな感想を持ちながら、釣ってやろうじゃないかと意気込んでスタートする。
スタートは5時50分。
朝は、風はほとんどないが、午後は南西の風が強めに吹くような予報になっており、午前中が勝負だ。
落とし込みでエサを入れて、3節ほどなじんで1節戻すと切り返す。
20分もすると浮きが動き出し、落ち込みの不規則な動きにうん?と思っていると、消し込んでギル。
これかと思いながらも、いったん浮きがなじむのと、浮きの戻りが割りと早いのに気を良くして打って行く。
40分くらいして、下針にグルテンを付けて打っていると、しっかりとなじんだトップがツンッと落として待望の1枚目。信玄ベラとは言えないが良型。
これからだと張り切るが、落ち込みにサワリは出るが、なじみ切るとサワリが出にくくなり、アタリは出ない。
太いトップの浮力がアタリを消しているのではないかと疑い、浮きをグラストップのものに換える。
浮き:自作カヤ・ボディ11センチ・0.8ミリ径グラスムクトップ20センチ・カーボン足8センチ・オモリ負荷1.84グラム。10節の8節出しがエサ落ち。
この浮きに換えても、風が弱く風流れがないのと、何か魚がいるらしいので、トップの戻りは良い。また、南向きのこのロープは、さざ波はないにしてもトップは良く見える。
エサを大きく付けたり小さく付けたり、エサを落とし込んだり沖目に打ったり、両ダンゴにしたりグルテンセットにしたりと試してみる。
6時台4枚。大型1枚、小型1枚、中型2枚と型は混じる。
食ってくるのはいずれも上針ダンゴ・下針グルテンで打った投で、食ってくるのは下針のグルテン。
エサ打ちは、やや沖目にオモリを落として、傾斜なじみを含めて5節近くトップをなじませて、そこからチョンチョン手指で引いて誘いながらトップを戻させると、誘った後や竿を送ってテンションを緩めた際にアタリが出やすいことが分かった。
7時台4枚。中型2枚、小型2枚。
8時台4枚。大型2枚、中型1枚、小型1枚。
大型べらは引き込みが強く、糸鳴りをさせてボートの下側に潜ろうとするので、立ち上がって取り込まざるを得ない。
9時台4枚。大型2枚、中型1枚、小型1枚。
時速を上げたいとは思うのだが、ツンッと入るようなアタリはカラが多く、アタリが出る割には釣れない。釣れてくるのはズルっと入るようなアタリばかりだが、それはなかなか出ない。大型交じりの釣りでは、こんなものなのだろう。
10時台4枚。大型1枚、中型1枚、小型2枚。
11時台5枚。大型1枚、中型2枚、小型2枚。
午前中26枚と、思いがけない好調。
午後は西寄りの風が吹き出して、風流れが出だすと浮きはしもって、トップの戻りは悪くなる。
底が掘れたり、水位が変わったりしていないかと、タナを取り直してみるが、変わりはない。
そのうちに、大型と格闘していたせいか、利き手の右手の前腕部、上腕部の筋肉が攣りだし、なぜか左手の手指も攣りだす。
幸い特効薬の芍薬甘草湯のツラレスを常時携行しているので4錠飲んで釣りを続ける。この薬は効くことは分かっているが、即効で効くわけではなく、攣る指や腕を伸ばし伸ばし、我慢の釣りとなる。
浮きの戻りが悪いので、我慢できずに浮きを換える。
浮き:自作カヤ・ボディ10センチ・1.2ミリ径PCムクトップ22.5センチ・カーボン足6センチ・オモリ負荷2.18グラム。11節の9節出しがエサ落ち
12時台は3枚。大型1枚、小型2枚。
攣る指を伸ばし伸ばし、だましだましでエサを付けて打っていたせいか、エサ付けが甘くなったのか、へらを上ずらせてしまったようで、12時55分に29枚目を釣って以降、忘れた頃にアタリらしい動きは有ったものの、ことごとくカラかスレばらしで、1枚も取り込めず、2時半過ぎに終了とした。
周囲に会友が居なかったので、桟橋に戻って測ってもらうと、2フラシ・29枚で正味20.4キロ。
新ロープに入ったYJ氏が24枚18.7キロで、なんとか逃げきれた。
午後は腕・手指が攣って思うように釣れないと言うか、へらを上ずらせて失敗はしたが、千和さんに教えてもらった場所で、教えてもらった釣り方で思いがけない釣果が得られて、千和さんに感謝の例会となった。