今回のお話は、外見至上主義的な韓国社会の風潮に、一石を投じる社会派エピソード！
韓国アニメ『シャイニングスター』
샤이닝스타 ネタバレ感想レビュー：
第16話 「いちにのさん、ジャーン☆ランウェイを支配する者！」
하나둘셋, 짠☆런웨이를 지배하는 자!
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MBC / 2018.2.12(月)放送
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左の頬へニキビが吹き出て、大騒ぎのナラ。
「借りたCD返しにヒョヌオッパと会わなくちゃいけないのに～」
･･･って、いつの間にヒョヌと、CD貸し借りするまでに仲が進展してたんだ！？
たかがニキビひとつでギャーギャーとやかましいナラを見て、ヤレヤレという反応のジン。
人工知能ヘンデルは
「ニキビがあった方がヒョヌに強い印象を与えられるんじゃない？」
と、ナラにアドバイスするが、それを聞いたナラの頭の中を駆け巡るのは下らない妄想ばかり。
（もしヒョヌオッパがサンタクロースだったら･･･大きくて真っ赤なニキビの私は、さしずめ夜道をピカピカと照らす赤鼻のトナカイ！？）
「ダメー！そんな印象は要らなーい！」とますます悲観してしまうナラ。うさぎのアドバイス、今回も何の役にも立ってないw
ナラはニキビの周りを手で隠しながら、コソコソと登校する。校門前でヒョヌとバッタリ遭遇。
顔を逸らしながらヒョヌにＣＤを手渡して、ダッシュで逃走www
･･･ヒョヌにデレデレな普段のナラとは、全く違った立ち居振る舞いだな･･･。
しかしこれはこれで、かえってヒョヌの関心を引きつけることには成功してるかも？
ミッション発表。
ジャッキー先生、またもやリボン革命を起こす気か？頭にはピンク地に白の水玉リボン、背中には羽まで付けてステージへ登場。
シャーリー先生も負けじと、頭にド派手な扇子を付けたオモシロ仮装で前へ前へと出てくる。
･･･両者一歩も譲らぬアピール合戦。ジャッキー先生の毎回のギャグシーンを楽しみにしているうちの娘は、腹を抱えて笑い転げていたwww
今回のミッションは、「個性満点ファッションステージ！！」 歌やダンスだけでなく、各チームごとにファッションモデルみたいにコーデを決めてランウェイをウォーキングするアピールタイムも設けられ、それも採点の対象になるのだという。
今回のミッションでは、テレビでもお馴染みの有名ファッションデザイナー、アンドレア先生が特別審査委員を務めるという。
成績優秀者には、アンドレア先生のブランド「ホワイトダイアナ」の最新作、「ガールズジェネレーションコーデ」のカードセットが賞品として与えられる。
しかしリリーによると、アンドレア先生は過去にヘラの父親の会社に世話になってた人物なのだという・・・
「それじゃあ、あのカードはもう、ヘラのために用意されてるみたいなものね？」とローズ。
ヘラは、「あら、あなたたち。正々堂々（정정당당 チョンジョンダンダン）と、実力を競おうっていう考えをなさいな」などと、本心なのかどうか良く分からないコメントを返す。
「そ、そうね？」と調子を合わせるリリー。「そうだね、”正々堂々”とね、アハハ～！」と、明らかに「正々堂々」という言葉の意味を、「表面だけ公平っぽく取り繕う」みたいなワルい意味に勝手に改変しているローズw
「このたびはシャイニングスタースクールのランウェイに、お招きありがとう。カリオペ、ビッグＪ。」
カリオペ理事とビッグＪ校長を呼び捨てにしながら二人とテレビ会議しているアンドレア先生。さすがはファッション界のトップデザイナーの威厳･･･
今回のミッションでは歌とダンスの他に華やかな衣装を着たファッションショーという要素が追加されるが、実は衣装よりも重要な審査基準がある･･･と語るアンドレア先生。
その審査基準とは、「堂々」(당당 タンダン)とした態度ということ。堂々と自分自身だけの魅力を露出できた学生だけが、彼のスペシャルカードセットを受ける資格があるのだという･･･
ニキビが気になって仕方がないナラ。よりによってこんな時に、見た目が一番大事になる「ファッションショー」のミッションだなんて！
厚化粧でニキビをごまかそうとするナラだったが、シアにすかさず「悪化した皮膚に化粧品は、ニキビをさらに悪化させるおそれがある」と冷静に指摘されてしまう。
こんな顔じゃステージに立てないよ～とボヤくナラ。
鏡ばかり見ているナラの視線を手で遮り、「ニキビなんて客席からは大して見えない」と言うジン。衣装やステージ内容を決めるのが先決だとヘンデル。しかし、ジンとヘンデルに耳を貸さず、「まずニキビをなんとか解決しないと･･･」と、あくまでニキビにこだわり続けるナラ。
ジンは「その程度のニキビ、無視しろ！」とナラを叱りつけるが、ナラは「その程度」と言われたことで、かえって傷ついてしまう。「ひどいよ～！」と叫んで、その場から走り去るナラ。
傷心のナラに近づいてくるリリーとローズ。他人の弱点を見つけたら全力で抉りに行くスタイルw
ニキビに大げさに驚いてみせるリリー。
一方、虫眼鏡を取り出して、ナラのニキビに注目するローズ。
…ナラにニキビを大きいと思わせなきゃいけないのに、イマイチ自分の役割が分かってないw
役立たずのローズを押し退け、1人で必死にナラの不安を煽るリリー。怪しげなクリームを取り出し、ナラに手渡す。
「ありがと～！」と、無邪気に礼を述べるナラ。
「私たち、友達じゃん！」とリリー。
リリーのクリームを「よいものだ」と信じきってしまうナラちゃん。これできっとニキビも治るはず！
・・・「君子は欺くべし」（徳の高い人格者は、日常の小事では悪人に騙されやすい）という、韓国儒教精神のリーダー像を体現したナラちゃん。人を疑うことを知らない、純粋な心の持ち主なんだな･･･。
リリーが渡したのは、ニキビをかえって肥大化させるクリームだったようだ。
ヘラがカリオペから受け継いだ、マジックエージェントのワル猫の入れ知恵。
さて、今回ヘラたちがこの人工知能の猫に名前で呼びかけているのだが、本放送時は聴覚障害者向けの字幕放送での猫の名前が베터（ベター）、벡터（ベクター）、벳터（ベッター）、백토（ベクト）などと、全く一定していなかった･･･。キャラの名前はネイティブでも聞き間違いがあるからと思って、こちとらわざわざ字幕付きで視聴してるのに･･･字幕でケンチャナ精神の発揮はやめてくれよなMBC･･･
････たぶん벡터（ベクター）が正しい名前と思われるが、次回以降の放送で字幕がどれに統一されるか、しっかり見ておく必要がありそうだな。
ニキビが以前より大きくなっているナラ。しかし、リリーのクリームを微塵も疑おうとしない。
なんか、悪化してないか？と、ヒソヒソ話のジン、シア、ソンイ。
「ニキビ、もうほとんど目立たないよ！」と口裏を合わせて、ナラにはこのまま真実を知らせず、練習へ専念させる方針に･･･。
いよいよミッション本番。マカロンチーム。
パープルクイーンチームのジェイ。
同じく、パープルクイーンチームのリーダー、ケーシー。
ドールズチームはミルキーウェイシリーズのコーデでランウェイに登場。
これで3週連続となる"Run&Run"を歌って、トゥインクルチェンジに成功。
出番に備えて、マジックエージェントを見ながら楽屋へと急ぐナラ。出番を終えたドールズたちと廊下で遭遇し、フレンドリーに挨拶して手を挙げる。ナラはこの３人のことも普通に「友達」って思ってるんだな･･･
･･･それにしても、歩きスマホならぬ「歩きマジックエージェント」が横行しているシャイニングスタースクールって、廊下歩くのメチャメチャ危険そうw
同じく、「歩きマジックエージェント」していたヘラ様。人工知能のヘンデルとベクター(?)、因縁の再会。
リリーのおかげでニキビ治ったよ！と真顔で礼を述べるヘラに、ドールズ三人衆困惑。
どうやらシアたちが情報統制しているらしいと気づいたヘラ様。
「あら、ナラ。ニキビが前より大きくなってるみたいよ？」と、真相をバラしてしまう。
マジックエージェントを手鏡代わりに使って、早速自分の顔をチェックするナラ。
ニキビ全然治ってないじゃん、ありえなーい！と、すっかり絶望モード。こんな状態では舞台に立てない、みんなニキビばっかり見るに決まってる！と駄々をこね始める。慌てるシアとソンイ。
そこへ、「ほんとにどうしようもねえな、お前たち」と、ヤレヤレ系なセリフを吐きながらジン登場。「これを見てみろ！」と、自分のマジックエージェントの画面をナラに示す。
普段の姿の写真と、ニキビが出来てからの写真を比べてごらん。ニキビを隠してオドオドした態度。他の人の目を気にしすぎて、表情もおかしくなってる。ニキビ一個を隠すために、魅力が全部台無しだろ？と、証拠写真を突きつけてナラの意識改革を迫るジンとヘンデル。
それにしても、ナラの日常の写真がめちゃめちゃ大量に盗撮されてるな･･･。やっぱり、第11話でも疑われて練習室追い出されてたけど、ちょっぴりストーカー気質あるんじゃないのか？ジン君･･･
「そうだよ、ナラ。あなたがやたらとニキビを気にしてるから、私たちも神経すり減らしてたんだよ？」とソンイ。
「ニキビ一個で夢をあきらめるつもり？」とシア。
反省したナラ。いつもの元気なチェ・ナラに戻って、舞台に立とうと決意する。
マジックエージェント、オープン！
変身バンクでもナラの左頬にニキビは残ったまま。
ランウェイに立つメロディ。ナラのニキビに一瞬ザワつく客席。
しかしナラは堂々とした態度でウォーキングに臨み、観客の心を一気に掴む。
「ワンダフル！」と立ち上がって拍手するアンドレア先生。
今回のミッションで彼が設定した裏テーマ＝「堂々」にピッタリ合致した生徒たちを見つけて、ご満悦。
ドールズびいきのカリオペ理事すらも、今回のミッションで一番目立つチームですねと、皮肉混じりながらメロディの力を認める言葉を独りつぶやく･･･。
･･･あなたがヘラに与えたベクター(?)とやら、あまり役に立ってませんね･･･
ライブシーンでも、ナラの左頬にニキビは残ったまま。曲は今週も、アニメオリジナル曲"Someday"を歌う。
観客の感情ボルテージが最高潮に達し、トゥインクルチェンジに成功するメロディ。
悔しがってベクター(?）に当り散らすヘラ。
賞品の「ガールズジェネレーションコーデ」のカードセットを見せにきて、ジンに礼を述べるナラ。シアとソンイにも、1人1セットずつ同じカードセットが与えられたようだ。「よかったな」と微笑むジン。
「みんなのおかげだよ！」
ナラは、今回のエピソードの締めくくりとなる感想を述べる。
「ルックスよりも、自信を持つことが大事ってことが分かったよ！」
ここでヘンデルが口を挟む。
「よーし、今日は気分がいいから、みんなで美味しいもの食べに行こうか！･･･もちろん、ジンのおごりでね☆」
勝手に決めるな！と、怒るジン。
･･･うさぎ、自分の腹は痛まないからって無責任すぎだろ･･･www
･･･というところで、第16話終了。
整形手術への抵抗感も比較的少なく、「外見至上主義」的な風潮の横行が指摘される現代の韓国社会。「アイドル」という、外見を売り物にしていると思われがちな世界を取り上げた本作では、今回のエピソードは避けては通れないテーマでした。
特に、最近の韓国漫画・アニメでは、「外見至上主義」問題への対応を誤ると、厳しいクレームに晒されるんですよね～。
たとえば、Naverウェブトゥーンで不動の人気１位を誇るWeb連載の韓国マンファ、その名もそのまんま『外見至上主義』というタイトルの漫画作品があります。XOYで日本語翻訳版も無料で読めるので私も大好きなんですが、非常にアンチからのバッシングが凄まじい、好き嫌いの分かれる作品としても知られております。もちろんこの漫画も、外見至上主義社会を批判するのが建前ではあるんですが、「全然批判が甘いだろ、むしろ助長してるだろ！」というのが、アンチの言い分なんですよね。
アニメ映画"Red Shoes & the 7 Dwarfs"も、やはり「太った女性は美しくない」という意味に受け止められる広告へ、批判が殺到。
https://ciamovienews.blogspot.com/2017/06/Red-Shoes-and-the-7-Dwarfs-Chloe-Moretz.html
EBSの魔法少女アニメ『フラワーリングハート』では、ダイエットとファッションコーディネートをテーマに取り上げた1期5話、6話がありました。
今回のシャイニングスター16話を観て私なんかは、『フラワーリングハート』1期5話冒頭でやっぱりニキビを気にしていた主人公アリちゃんを思い出しましたが･･･
この1期5-6話も、やはり「外見至上主義を助長している」ということで、韓国のネット掲示板で一部から非難の声が上がっておりました。
その結果、2016年の本放送時と、2017年にyoutubeにアップロードされた声優差し替え版動画とでは、セリフの大幅な改変が行われております。
セリフ変えすぎて、ストーリーそのものまで意味不明瞭になってしまう事態に･･･この問題は、稿を改めて取り上げます。
「たとえ外見に自信がなくったって、”堂々”としてれば大丈夫なんだよ」
･･･という、シャイニングスター製作陣からのメッセージ。
大韓女児たちや、ポリコレが気になる大きなお友達の心にも、しっかり届いてくれると良いですね。
さて、予告編によると、次回放送の第17話は･･･
ヤン・ソンイが顔を赤く染めてます！視線の先にはパープルクイーンチームのリーダー、ケーシー！
ファンが待ちに待ったパープルクイーン回ですね！！
期待高まる第17話、「最高の少女☆パープルクイーンの挑戦！」최고의 소녀 ☆ 퍼플퀸의 등장!
･･･ただし平昌オリンピックと旧正月休みのため、2/19（月）は放送休止です。MBCンゴwww
2/26（月）に無事放送されることを期待しましょう！！
