「韓国アニソン青白歌合戦の曲目リスト」というのを、最近作っております。
韓国アニメ50周年・韓国TVアニメ30周年の今年2017年も、残り1か月弱。
「50周年」にちなんで、全50曲を独断と偏見で選んでいく予定。
 
・・・そういうイベント企画が実際に存在するわけではなくて、ただチラ裏に書いてひとりで妄想してるだけね。
 
白組の25人に対して、青組は女王チョン・ヨジン 정여진が1人で25曲歌う構成になってしまうので、困り果てている今日この頃ですw
 
選曲、偏ってる?
それ、ほめ言葉ね。
 
さて、白組のトップバッターはこちら!
韓国アニソン定番中の定番、テコンVであります。



 
以前にも書きましたが、本作は主役ロボットの造形が日本のマジンガーに似ているだけでなく、弓教授ならぬ「ユン博士」なる人物が出てきて、「ジャパニウム鉱石」から「光子力エネルギー」を抽出したりもします。
 
また、敵となる悪の集団は「赤い帝国」と名乗っており、「北朝鮮」を連想させます。
 
しかし、金青基(キム・チョンギ)監督の主眼は必ずしもそうした部分にはなかったようで、キリスト教信仰に篤かった監督がこの作品で最も強く訴えたのは、「科学万能主義に対する異議申し立て」でした。
 
軍事政権下の検閲をくぐり抜けるために「反共アニメ」の体裁を取ってはいますが、作品の中では、軍事政権の「科学振興」「経済優先」政策とも明確に距離を置いている。物質優先の世相そのものを批判して、これに「父と子の絆」「人間の良心」そして「テコンドー」を対置していく。そういう方向に監督は舵を切っているわけですね。 

国連軍はミサイルで赤い帝国のアジトを攻撃しようとしますが、これを制止してテコンVは、単騎で最終決戦に向かいます。 
そして「光子力ビーム」 も大いに活用しながら、敵のアジトを攻撃します。
 
だけどラスボスは、主人公フンが素手で、テコンドーで倒します。 

ラストシーン間近でカープ博士は、

「どんなに強いロボットを作っても、 韓国のテコンドーに かなうわけがなかったんだ!」 
 

という、よく知られたセリフを口にします。

 

 
すなわち、

「核兵器よりも、光子力ビームよりも、どんなロボットよりもテコンドーは強い!」
 
これこそが、本作の熱いメインテーマなのであります。
 
<韓国アニメ『ロボット テコンV』(1976年) 로보트 태권브이 主題歌>
 
"로보트 태권브이" ロボトゥ テクォンブイ
 
・歌手:チェ・ホソプ 최호섭
 
 

 
タルリョラタルリョ ロボトゥヤ
달려라 달려 로보트야 
走れ走れ ロボットよ
 
ナララナラ テクォンV
날아라 날아 태권브이
飛べ飛べ テコンV
 
チョンウィロ ムンチン チュモク ロボトゥ テクォン 
정의로 뭉친 주먹 로보트 태권 
正義で固めた拳 ロボットテコン
 
ヨンガマゴ ッシクッシカン ウリエ チング
용감하고 씩씩한 우리의 친구 
勇敢でたくましい僕らの友達
 
トゥパルルコッケ アプロッポド
두팔을 곧게 앞으로 뻗어
両手をまっすぐ前に出し
 
チョッチヌル ヒャンヘ ハヌルナルミョン
적진을 향해 하늘 날으면 
敵陣向かって空飛べば
 
モッチダシンナンダ テクォンブイ マンマンセ
멋지다 신난다 태권브이 만만세 
かっこいいぞすごいぞ テコンV 万々歳 
 
ムジョケ ウリ チング テクォンブイ
무적의 우리 친구 태권브이
無敵の僕らの友達テコンV
 
タルリョラタルリョ ロボトゥヤ
달려라 달려 로보트야 
走れ走れ ロボットよ
 
ナララナラ テクォンV
날아라 날아 태권브이 
飛べ飛べ テコンV

チョンウィルル ウィヘ キウン ロボトゥ テクォン
정의를 위해 키운 로보트 태권 
正義の ため 育てた ロボットテコン

イセサンエ タンハルジャ イッスルッカ ボニャ
이세상에 당할자 있을까 보냐 
この世界に かなう者が あるもんか

ピョンファエ サド サミョンウル ッティゴ
평화의 사도 사명을 띠고 
平和の使徒の 使命帯び

アケ ロボトゥ ッテリョ ブスンダ
악의 로보트 때려 부순다 
悪のロボット 打ち倒す
 
モッチダシンナンダ テクォンブイ マンマンセ
멋지다 신난다 태권브이 만만세 
かっこいいぞすごいぞ テコンV 万々歳 
 
ムジョケ ウリ チング テクォンブイ
무적의 우리 친구 태권브이
無敵の僕らの友達テコンV