久しぶりに過去の音楽祭の結果です。

今回は、1974年に開催された第7回新宿音楽祭です。

例年と少し違うような結果に驚きました・・・。

 

点数は、19人の審査員が各歌手の「歌唱力」、「パー

ソナリティー」、「ステージマナー」、「将来性」の各

項目を10点満点、合計40点で審査し、満点は760

点です。

 

金賞 中条きよし「うそ」        664

   西川峰子「あなたにあげる」    631

 

審査員特別奨励賞 グレープ「精霊流し」 603

 

銀賞 テレサ・テン「空港」       585.5

   芦川まこと「帰らざる夜想曲」   579.5

   麻生よう子「逃避行」       578

   伊藤咲子「ひまわり娘」      572

   小坂明子「あなた」        566

 

敢闘賞 リンリンランラン

      「陽気な恋のキューピッド」 566

    菅原正美「身内のおんな」    564

    秀蘭「波止場から」       563.5

    いずみたくシンガーズ

      「帰らざる日のために」   559.5

    城みちる「イルカに乗った少年」 558

    あいざき進也

      「気になる17才」     553

 

銅賞(点数は非公開)

    浅野ゆう子「恋はダンダン」

    荒川務「太陽の日曜日」

    長田たいじ「あなたの女」

    風吹ジュン「愛がはじまる時」

    麿こうじ「悲しみの湖」

    優雅「処女航海」

 

ちなみに最下位は、風吹ジュンの500点だそうです

(これだけはなぜか公開している(笑))。

 

例年の新宿音楽祭では、金賞は2組、審査員特別奨励賞

1組、銀賞4組、敢闘賞3組が定番なのですが、この年

は銀賞が5組、敢闘賞が6組と、何か賞を大盤振る舞い

していますね。

 

しかしこの後レコード大賞になると、中条きよしは再デ

ビューのためか新人賞ではなく大衆賞、グレープはさだ

まさしが作詞賞受賞のためか新人賞は獲れず、伊藤咲子

は外国曲歌唱のためノミネートもされず、この音楽祭で

は無冠だった浅野ゆう子と荒川務が新人賞を受賞して

います。

 

それにしても、ミリオンセールスを記録した小坂明子の

評価が低いですね。

レコード大賞新人賞も城みちると4票差で次点だったし、

日本歌謡大賞新人賞にはノミネートされていません

(歌謡大賞新人祭の優秀新人10人には入っている)。

唯一受賞したのは、ニッポン放送の「銀座音楽祭」の

上半期グランプリだけです。

事務所の力が弱かったのでしょうか・・・?

あれだけの国民的な楽曲を作成し歌った彼女がほとんど

無冠だったことに異論が出なかったことも不思議です。

たぶん世間の方々は、彼女は新人賞レースに不参加

だったと思い込んでいるかもしれませんね・・・。

ちなみに彼女はこの年の紅白歌合戦に初出場をしたので、

NHKだけは正当な判断をしていたということでしょう

か。

 

あれから48年、何だかんだで芸能界に生き残って

いる人が多いですね。

結局、この音楽祭では最下位だった風吹ジュンが、

この中では芸能界の一番の勝ち組な気がしますね。

 

#新宿音楽祭 #音楽祭 #新人賞