秘密結社鷹の爪 THE MOVIE3 http:// 鷹の爪.jpは永遠に
シュールでブラックなギャグと手作り感満載のフラッシュアニメで人気のFrogmanとそのレーベル／蛙男商会が2006年に発表し、業界内のファンが多いマニア的ヒットから火が付きジワジワと話題が広がり、今ではかなり市民権を得た「秘密結社 鷹の爪」
声優もほとんどのキャラをFrogman一人でこなす完全手作りアニメがまさかの史上初全編Flashアニメの映画化をして早３年、恒例となった映画は今年第三弾を迎えた。超大ファンの私としては期待大だ。イベント的要素や企画が満載なこのシリーズでは毎回一万人タイトルコールをファンに募る。「ターカーノーツーメー」という声をファンから集め本編中に大合唱するのが恒例。エンドクレジットで応募のあったファンの名前も出るのでファンはこぞってこれに応募する。今回は私も会社の数人と応募した。
クレジットで名前を見つけるのがちょっとした楽しみでもある。
最初にレイトショーで観た時は疲れていたせいか20分ほど寝てしまい今いち話も繋がらずクライマックスも見逃したため、あまり面白く感じず、「ついにこのシリーズもネタが尽きたか？」とも思ってしまったが、ちゃんと全編観ずに落胆してしまうのもFrogmanに失礼かなと・・・
そんなとき観に行くの付き合わないかとの誘いが・・・。というわけで初めて観に行くふりをしてもう一度行ってみた。今度はちゃんと観た。観て良かったよ！すげぇ、面白かった！劇場版シリーズで一番面白いんじゃないかな！？
一見チャチな手作りFlashアニメの劇場版なだけに毎回映画の時だけ大風呂敷を広げた特別な仕掛けが用意されている。貧相なFlash画像からはとても想像のつかない裏腹なビッグなサプライズだ。今回は何と！自身がファンだという映画監督／山崎貴(「Always三丁目の夕日」「Ballad名もなき恋のうた」)がゲスト協力として日本一のCGクリエイター集団／白組を率いてまさかのビックリ映像をクライマックスで披露している。必見だ。
壮大なギャグのオチとしてエンドロールの主題歌に起用されているのはなんとあのスーザンボイルの「夢やぶれて」だ。
いやぁ、ビックリだよ！！ 相変わらずFrogmanは常に変化するニュータイプのエンターテナーだよ！天才だ！
いつもの島根県自虐ネタも今回も健在。今回の島根県は大変なことになるぞ！！！
エンドロールで自分の名と会社での協力者たちの名を探したがさすがに短時間に一万人の名がクレジットされるので見つからない！見つかりそうで見つからない！200人くらいの名が１秒づつパッパッと出る。商売的な戦略に引っ掛かってるとわかってはいながらも自分の名を探すためにきっとDVDを買ってしまうのだろうな・・・
声優もほとんどのキャラをFrogman一人でこなす完全手作りアニメがまさかの史上初全編Flashアニメの映画化をして早３年、恒例となった映画は今年第三弾を迎えた。超大ファンの私としては期待大だ。イベント的要素や企画が満載なこのシリーズでは毎回一万人タイトルコールをファンに募る。「ターカーノーツーメー」という声をファンから集め本編中に大合唱するのが恒例。エンドクレジットで応募のあったファンの名前も出るのでファンはこぞってこれに応募する。今回は私も会社の数人と応募した。
クレジットで名前を見つけるのがちょっとした楽しみでもある。
最初にレイトショーで観た時は疲れていたせいか20分ほど寝てしまい今いち話も繋がらずクライマックスも見逃したため、あまり面白く感じず、「ついにこのシリーズもネタが尽きたか？」とも思ってしまったが、ちゃんと全編観ずに落胆してしまうのもFrogmanに失礼かなと・・・
そんなとき観に行くの付き合わないかとの誘いが・・・。というわけで初めて観に行くふりをしてもう一度行ってみた。今度はちゃんと観た。観て良かったよ！すげぇ、面白かった！劇場版シリーズで一番面白いんじゃないかな！？
一見チャチな手作りFlashアニメの劇場版なだけに毎回映画の時だけ大風呂敷を広げた特別な仕掛けが用意されている。貧相なFlash画像からはとても想像のつかない裏腹なビッグなサプライズだ。今回は何と！自身がファンだという映画監督／山崎貴(「Always三丁目の夕日」「Ballad名もなき恋のうた」)がゲスト協力として日本一のCGクリエイター集団／白組を率いてまさかのビックリ映像をクライマックスで披露している。必見だ。
壮大なギャグのオチとしてエンドロールの主題歌に起用されているのはなんとあのスーザンボイルの「夢やぶれて」だ。
いやぁ、ビックリだよ！！ 相変わらずFrogmanは常に変化するニュータイプのエンターテナーだよ！天才だ！
いつもの島根県自虐ネタも今回も健在。今回の島根県は大変なことになるぞ！！！
エンドロールで自分の名と会社での協力者たちの名を探したがさすがに短時間に一万人の名がクレジットされるので見つからない！見つかりそうで見つからない！200人くらいの名が１秒づつパッパッと出る。商売的な戦略に引っ掛かってるとわかってはいながらも自分の名を探すためにきっとDVDを買ってしまうのだろうな・・・
パラノーマルアクティビティ Paranormal Activity
昨年、全米を騒然とさせた話題作がやっと日本で解禁公開。
インディーズ監督が知人と自宅で作った自主映画がクチコミで話題となりジワジワと公開館数を増やし、ついには全米週間興行成績No1へ。
私は毎週必ず全米興行成績ランキング(Showbiz Countdown)をチェックする。映画大国アメリカでどんな映画に客が入っているのか？、話題となっているのか？・・・今、どんなものがウケ、どんなものが当たるのか？、人気のツボは？ そんなことをチェックして学ぶには全米興行成績はとてもいい物差しとなる。
そんな中、昨年、２つの怪物的映画が現れた。一つは「タイタニック」以来12年ぶりに映画興行記録を塗り替えた「アバター」の驚異的なヒット。そしてもう一つが製作費135万円で作った自主映画がジワジワヒットし100億円以上を稼ぎ出し、さらに記録更新中。製作費に対する興収利益率のギネス入りも予定されている怪物ヒット映画「パラノーマルアクティビティ」だ。
に何かいる・・と主張する同棲カップルがその「何か」をカメラに捉えようとホームビデオを設置する。そのカメラに映し出されていた驚愕の映像！！
・ ・・と、いわゆるジャンル的にはモキュメンタリー、フェイクドキュメント。99年「ブレアウィッチプロジェクト」が６万ドルの製作費から１億2000万ドルの興収をあげ、一代ブームとなったジャンルだ。特にアイデア勝負の真新しいものでもない。
一体、何がそんなにウケたのか！？？ 全米公開時から期待が高まっていた。
そして先日、その念願の本編を観た！！
一言で言うと・・「残念！」
全編家の中という限定した空間と荒いホームビデオ映像、音楽を一切使わず聞き慣れた日常の効果音で構成された音響演出、確かに怖い。気持ち悪いほどリアルだ。どんどんエスカレートしていく超常現象に只ならぬ不安感が煽られる。それが最後の最後で裏切られる。リアルさを欠いた過剰演出によって台無しにされる。全編を通してもこれといって今まで作られてきた映画と大差のある何かは感じられない。使い古されたアイデアの焼き直しであり、超常現象の映像表現もこれといってズバ抜けた個性があるわけでもない。幽霊の描き方でいえば日本を筆頭にアジアのほうがはるかにうまい。リアリティのみがこの映画のオリジナルカラーであるが最後にそれすらも放棄されてしまう・・・
「残念」の一言だ。悪くはないんだけどねぇ・・・
まぁ、この映画のヒットの勝因は宣伝広報担当者の貢献が大きいだろう。予告篇トレーラーでは本編映像はほとんど使わず、スニークプレビュー試写会での怖がる観客の表情を連打する構成にしていて、大衆の興味をあおり、クチコミとネットで自然に話題が広がるようお膳立てをしている。またリメイク権を取得したスピルバーグの会社が出した「これ以上のリアルさ、これを超える衝撃映像を作ることは不可能」というコメントを巧みに宣伝に多用した。まさに映画は宣伝自体でヒットが決まるという定説を証明してみせた一本だ。
俺がリメイクしてやる！！！！もっと怖くしてやる！！！・・・なんてね・・
しかしこの映画に関する噂は多く、どうやら日本で公開されているバージョンはかなり経ってから再編集されいろいろカットされた最終版らしく、どうもその前にはファーストオリジナルバージョンがあるらしい。話を聞く限りそっちのほうがもっと残念な結末なので、まぁ、今の方がマシかな・・・
現在公開版のネタバレ結末↓
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1235652882
オリジナルのネタバレ↓
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1234934802
インディーズ監督が知人と自宅で作った自主映画がクチコミで話題となりジワジワと公開館数を増やし、ついには全米週間興行成績No1へ。
私は毎週必ず全米興行成績ランキング(Showbiz Countdown)をチェックする。映画大国アメリカでどんな映画に客が入っているのか？、話題となっているのか？・・・今、どんなものがウケ、どんなものが当たるのか？、人気のツボは？ そんなことをチェックして学ぶには全米興行成績はとてもいい物差しとなる。
そんな中、昨年、２つの怪物的映画が現れた。一つは「タイタニック」以来12年ぶりに映画興行記録を塗り替えた「アバター」の驚異的なヒット。そしてもう一つが製作費135万円で作った自主映画がジワジワヒットし100億円以上を稼ぎ出し、さらに記録更新中。製作費に対する興収利益率のギネス入りも予定されている怪物ヒット映画「パラノーマルアクティビティ」だ。
に何かいる・・と主張する同棲カップルがその「何か」をカメラに捉えようとホームビデオを設置する。そのカメラに映し出されていた驚愕の映像！！
・ ・・と、いわゆるジャンル的にはモキュメンタリー、フェイクドキュメント。99年「ブレアウィッチプロジェクト」が６万ドルの製作費から１億2000万ドルの興収をあげ、一代ブームとなったジャンルだ。特にアイデア勝負の真新しいものでもない。
一体、何がそんなにウケたのか！？？ 全米公開時から期待が高まっていた。
そして先日、その念願の本編を観た！！
一言で言うと・・「残念！」
全編家の中という限定した空間と荒いホームビデオ映像、音楽を一切使わず聞き慣れた日常の効果音で構成された音響演出、確かに怖い。気持ち悪いほどリアルだ。どんどんエスカレートしていく超常現象に只ならぬ不安感が煽られる。それが最後の最後で裏切られる。リアルさを欠いた過剰演出によって台無しにされる。全編を通してもこれといって今まで作られてきた映画と大差のある何かは感じられない。使い古されたアイデアの焼き直しであり、超常現象の映像表現もこれといってズバ抜けた個性があるわけでもない。幽霊の描き方でいえば日本を筆頭にアジアのほうがはるかにうまい。リアリティのみがこの映画のオリジナルカラーであるが最後にそれすらも放棄されてしまう・・・
「残念」の一言だ。悪くはないんだけどねぇ・・・
まぁ、この映画のヒットの勝因は宣伝広報担当者の貢献が大きいだろう。予告篇トレーラーでは本編映像はほとんど使わず、スニークプレビュー試写会での怖がる観客の表情を連打する構成にしていて、大衆の興味をあおり、クチコミとネットで自然に話題が広がるようお膳立てをしている。またリメイク権を取得したスピルバーグの会社が出した「これ以上のリアルさ、これを超える衝撃映像を作ることは不可能」というコメントを巧みに宣伝に多用した。まさに映画は宣伝自体でヒットが決まるという定説を証明してみせた一本だ。
俺がリメイクしてやる！！！！もっと怖くしてやる！！！・・・なんてね・・
しかしこの映画に関する噂は多く、どうやら日本で公開されているバージョンはかなり経ってから再編集されいろいろカットされた最終版らしく、どうもその前にはファーストオリジナルバージョンがあるらしい。話を聞く限りそっちのほうがもっと残念な結末なので、まぁ、今の方がマシかな・・・
現在公開版のネタバレ結末↓
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1235652882
オリジナルのネタバレ↓
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1234934802
かいじゅうたちのいるところ Where the Wild Things are
アメリカの絵本作家モーリス・センダックが1963年に発表されて以来世界中で翻訳出版され2000万部を売り上げたベストセラー絵本が実写映画化された！
しかも監督は「マルコビッチの穴」「アダプテーション」やイタズラTV「ジャッカス」を手掛けた新進気鋭の変人監督スパイクジョーンズ！！
絵本の世界を頭のおかしい鬼才監督が実写化する・・・いったいどんなものが出来上がるんだ？？？ 否応無しに期待が高まる！
あえて主人公マックス少年の心情を表すような荒く暗い映像、不安定な手持ちカメラ、このCG時代に着ぐるみを使ったスーツアクト！(CGは背景と怪獣の顔の表情のみに使用)
製作／配給のワーナーブラザースは完成初号で、予想以上にダークなカラーに仕上がった作品を「子供向けには不適切」と否定的でお蔵入り寸前だったが、原作者のモーリスセンダックが完成品をいたく気に入り大絶賛。初号通りに公開され公開初週興行成績全米No１を記録した。
観た！観ましたよ！確かに賛否両論が飛び交いそうな仕上がりだ。俺は大好き。
今の所、本年度No1だ (とはいってもまだ2010年は１ヶ月しか経ってないけど・・・)
現代の世が抱える様々な問題を背景に盛り込みながら、シンプルな展開と醜くても愛らしいかいじゅうたちのキャラが、説教臭くならないよう程よい語りべとなって見事に絵本の世界を実写に再現させている。
シンプル過ぎるが故に主人公のマックス少年がただの我がまま気狂いに見えてしまったり、監督独特のダークトーンの映像や手持ちの不安定な映像で取っ付けない人も多いのではないだろうか？
でもこれらの要素がうまく交じり合って化学反応を起こしているからこそ他のはない何とも言えない感覚が生まれるのだと思う。まるでぬるま湯で気持ちよくてずっと出たくない温泉に浸かっているような感覚の映画だった。
またこの映画に彩りを添えるのに大きな貢献をしているのがサウンドトラック（映画音楽）だ。コーエン兄弟の作品などを手掛けるインディーズ出身の映画音楽家カーターバーウェルがスコアを担当し縁の下の力持ち的存在として位置しているがメインはヤーヤーヤーズのカレンOと彼女がこのサントラのために集めた子供たちによるサントラユニット「カレンOアンド ザ キッズ」。
これがとにかく良い！！曲だけを聞いてもかなり良いのだがこれがスパイクジョーンズカラーの映像と絡み合うと素晴しい化学反応を起こす！ 必聴です！！！
http://www.youtube.com/watch?v=rAfcBwYuNDU
ちなみにカレンOと親交のあるArcadeFireのWakeUpが予告編で使われているが、これもいい！！
是非本編で使ってもらいたかった。
http://www.youtube.com/watch?v=YWHJ0jOlaGA
しかも監督は「マルコビッチの穴」「アダプテーション」やイタズラTV「ジャッカス」を手掛けた新進気鋭の変人監督スパイクジョーンズ！！
絵本の世界を頭のおかしい鬼才監督が実写化する・・・いったいどんなものが出来上がるんだ？？？ 否応無しに期待が高まる！
あえて主人公マックス少年の心情を表すような荒く暗い映像、不安定な手持ちカメラ、このCG時代に着ぐるみを使ったスーツアクト！(CGは背景と怪獣の顔の表情のみに使用)
製作／配給のワーナーブラザースは完成初号で、予想以上にダークなカラーに仕上がった作品を「子供向けには不適切」と否定的でお蔵入り寸前だったが、原作者のモーリスセンダックが完成品をいたく気に入り大絶賛。初号通りに公開され公開初週興行成績全米No１を記録した。
観た！観ましたよ！確かに賛否両論が飛び交いそうな仕上がりだ。俺は大好き。
今の所、本年度No1だ (とはいってもまだ2010年は１ヶ月しか経ってないけど・・・)
現代の世が抱える様々な問題を背景に盛り込みながら、シンプルな展開と醜くても愛らしいかいじゅうたちのキャラが、説教臭くならないよう程よい語りべとなって見事に絵本の世界を実写に再現させている。
シンプル過ぎるが故に主人公のマックス少年がただの我がまま気狂いに見えてしまったり、監督独特のダークトーンの映像や手持ちの不安定な映像で取っ付けない人も多いのではないだろうか？
でもこれらの要素がうまく交じり合って化学反応を起こしているからこそ他のはない何とも言えない感覚が生まれるのだと思う。まるでぬるま湯で気持ちよくてずっと出たくない温泉に浸かっているような感覚の映画だった。
またこの映画に彩りを添えるのに大きな貢献をしているのがサウンドトラック（映画音楽）だ。コーエン兄弟の作品などを手掛けるインディーズ出身の映画音楽家カーターバーウェルがスコアを担当し縁の下の力持ち的存在として位置しているがメインはヤーヤーヤーズのカレンOと彼女がこのサントラのために集めた子供たちによるサントラユニット「カレンOアンド ザ キッズ」。
これがとにかく良い！！曲だけを聞いてもかなり良いのだがこれがスパイクジョーンズカラーの映像と絡み合うと素晴しい化学反応を起こす！ 必聴です！！！
http://www.youtube.com/watch?v=rAfcBwYuNDU
ちなみにカレンOと親交のあるArcadeFireのWakeUpが予告編で使われているが、これもいい！！
是非本編で使ってもらいたかった。
http://www.youtube.com/watch?v=YWHJ0jOlaGA