ブータン国王が来日したときのスピーチ | 心温まる感動ストーリーを通じて感動を科学する!

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2011年11月、ブータン王国のジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王が国賓として来日されました。


ブータンはインドと中国の間にある国で、
世界一幸福度が高い国と言われています。


GDP(国民総生産)ではなく、GNH(国民総幸福量)という独自の指標を掲げ、
その最大化を目標としている南アジアの小国です。



国王が来日時に国会で演説した内容が、
非常に印象深いものでした。


この年の3月に、東日本大震災が起こっており、
それを踏まえた暖かく思いやりに溢れ、私たち日本人を強く勇気づけて
くれています。



<国王スピーチ>
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 このグローバル化した世界において、日本は技術と確信の力、
勤勉さと責任、強固な伝統的価値における模範であり、これまで以上に
リーダーにふさわしいのです。


世界は常に日本のことを大変な名誉と誇り、そして規律を重んじる国民、
歴史に裏打ちされた誇り高き伝統を持つ国民、不屈の精神、断固たる決意、
そして秀でることへ願望を持って何事にも取り組む国民。知行合一、

兄弟愛や友人との揺るぎない強さと気丈さを併せ持つ国民であると
認識してまいりました。


これは神話ではなく現実であると謹んで申しあげたいと思います。


それは近年の不幸な経済不況や、3月の自然災害への皆様の
対応にも示されています。



 皆様、日本および日本国民は素晴らしい資質を示されました。
他の国であれば国家を打ち砕き、無秩序、大混乱、
そして悲嘆をもたらしたであろう事態に、日本国民の皆様は最悪の状況下でさえ
静かな尊厳、自信、規律、心の強さを持って対処されました。


文化、伝統および価値にしっかりと根付いたこのような卓越した
資質の組み合わせは、我々の現代の世界で見出すことはほぼ不可能です。


すべての国がそうありたいと切望しますが、これは日本人特有の特性であり、
不可分の要素です。


このような価値観や資質が、昨日生まれたものではなく、
何世紀もの歴史から生まれてきたものなのです。


それは数年数十年で失われることはありません。


そうした力を備えた日本には、非常に素晴らしい未来が待っていることでしょう。


この力を通じて日本はあらゆる逆境から繰り返し立ち直り、
世界で最も成功した国のひとつとして地位を築いてきました。


さらに注目に値すべきは、日本がためらうことなく世界中の人々と自国の成功を
常に分かち合ってきたということです。


ブータンには寺院、僧院、城砦が点在し何世代ものブータン人の精神性を反映しています。

 
ご列席の皆様。


私はすべてのブータン人に代わり、心からいまお話をしています。


私は専門家でも学者でもなく日本に深い親愛の情を抱くごく普通の人間に過ぎません。


その私が申しあげたいのは、世界は日本から大きな恩恵を受けるであろう
ということです。


卓越性や技術革新がなんたるかを体現する日本。


偉大な決断と業績を成し遂げつつも、静かな尊厳と謙虚さとを兼ね備えた日本国民。


他の国々の模範となるこの国から、世界は大きな恩恵を受けるでしょう。


  日本がアジアと世界を導き、また世界情勢における日本の存在が、
日本国民の偉大な業績と歴史を反映するにつけ、ブータンは皆様を応援し
支持してまいります。

 
ブータンは国連安全保障理事会の議席拡大の必要性だけでなく、
日本がそのなかで主導的な役割を果たさなければならないと確認しております。


日本はブータンの全面的な約束と支持を得ております。


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