こんにちは。感動企業請負人 テクノ&マネジメント研究所・橋本です。
暫くお休みしていてごめんなさい。また、再開しますので宜しくお願いします。
今日のワンポイントは、新しい分野で生産方式について解説します。第一弾は「ライン生産方式」について解説します。

生産方式は大きく分けると、3つあります。
1)ライン生産方式
2)セル生産方式
3)管理生産方式
この3つの生産方式を、順に解説していきます。

今回は、ライン生産方式の特徴です。
ライン生産方式とは、いわゆる流れ作業のことで、「生産ライン上の各作業ステーションに作業を割り付けておき、品物がラインを移動するにつれて加工が進んでいく方式」です。この生産方式を実行するレイアウトは製品別レイアウトになります。主に需要予測に基づいた見込生産で、需要量が多くて市場が安定しており、プロダクトライフサイクルが長い製品に適しています。製品の種類が少なく(少種多量生産)、専用ラインによる単純な加工経路をとることが多いです。
※作業ステーションは、「生産ラインを構成する作業場所であり、作業要素の割り付け対象」のこと。
    
【ライン生産方式のメリット・デメリット】
メリット
 ●作業は単純化し機械の専用化を進めやすいので、単能工や専門工で作業ができる。
 ●作業者の間接作業が少ないので、生産性が高い。
 ●個別生産やロット生産の生産方式に比べ仕掛品が少なくすみ、生産リードタイムが短い。
 ●物の流れが単純で工程管理が容易で、品質管理が徹底しやすい。
 ●製品の移動が機械化しやすく、移動コストも安くなりやすい。

デメリット
 ●製品や生産量の変化に対して融通性が低い。
 ●作業内容や順序が変わると装置の配置換えが必要である。
 ●レイアウト上の制約が多い。
 ●作業者が単能工化する傾向にあるため、負荷の急増や作業者の欠勤対応を図りにくい。
 ●作業が単調なため創意工夫を発揮しにくい。また、連続作業に伴う肉体的・精神的疲労など労務面での問題が起こりやすい。

次回は、ライン生産方式の「ラインバランシング」について解説します。

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