【ラースとその彼女】★★★★★★☆☆☆☆ 60点

あらすじ…アメリカの田舎町に住む26歳のラースは、心優しく町の皆に好かれている青年だが、とてもシャイで特に女性と話すのが大の苦手。兄のガスとその妻カリンが住む家の裏にある、ガレージを改装した部屋に一人で住んでおり、限られた人間関係しか築けないでいた。
ある日ラースは、ガスとカリンに、インターネットを通じて知り合った女性がいるので紹介すると伝える。ラースの事を気遣っていたガスとカリンは最初喜ぶが、車いすに乗った、元宣教師でブラジルとデンマークのハーフである女性ビアンカを紹介されて驚く。なぜならビアンカはアダルトサイトで販売されているリアル・ドールだったからだ。(Wikipediaより)
えっと、突然ですけど
「自由」ってなんでしょか?
この映画「ラースとその彼女」を観て改めて。
考えた。
自由。
色んな捉え方がある映画だと思うんですけど、
僕の場合は自由について書いた映画なのかなって。
でも、あっ、待って…
自由とはナニか?を定義した時点で、もうそれは自由じゃないよね…
って、決めつけるのも、それもまた自由じゃない。
あー、自由って何やねん。ムカつくな。
とりあえず、何故、「ラースとその彼女」で自由について改めて考えたかというところを
中心にレビュります。。
+ 考察 +
主人公のラース(ライアン・ゴズリング)はね、ヒト嫌い。
とゆうか、自分が求める以上に他者に干渉されるので、それにてんてこ舞う感じのヒト。
ヒトはとても、計算高い生き物ですが、このラースには今まで計算という概念が無かった
んだろうなと思った。
計算してないのに、いいヤツで、素直で、優しい、ちょっとミステリアス。
なんか、まあ、あんまり誰も放っとかないし、放っとけないタイプなんかな。
その結果。たぶん自分のキャパ以上の他者からの気持ちや介入に耐えれない。
そして、ついに計算することを覚えました。
計算といっても、そんなに打算的なものじゃなくて、本能が計算する感じ。
ヒトの心や、脳はバランスをとろうとするから…。
その脳によって計算されたバランスの取り方が痛快でした。
なんと、ダッチワイフを「オレの彼女だぜっ」て兄夫婦や、街のみんなに紹介しまくる。
これで、周りはビックリする。
するわな、そら。
嘘だと思う。
イカれたと思う。

でも、本人はいたって普通。
そこに、自由を感じた。
嘘が本当に。
ありえないことが本当の世界に起こることで、自由になるんだと思った。
それが妄想だとか、現実とか、そういう客観的な目線じゃなくて
本人がそれを現実か、幻想かを決めていいってゆう、その権利と勢い。
僕がずっと、そうであって欲しいと思う自由です。
タイトルは邦題では「ラースとその彼女」やけど
原題は「LARS and the REAL GIRL」。
リアルガールっていうのがポイント。

ラースの最後にとった行動は、本当の自由を手に入れたヒトにしかできないと思うんです。
+ 演出 +
正直、あんまカメラワークとか観てなくて…
これっていうのは無かった気がします。
なんか途中すこし怠くなっちゃったし、面白いカットもなかった。
でも、それでいい映画。
主人公だけ追っていれば、それで。
周りに色んなヒトいるけど、正直関係ないし、どうでもいい。
言っちゃえば、カットに二人映っていて話をしていたとしても
一人は別に顔とか画面から切れててもいいと思う。
このラースという人物だけを観ていたらそれで満足できると思います。
素敵な映画です。
あと、こんなカットがあったみたい↓↓↓

めっちゃ好きなタイプの構図です。
よく思うけど、ボーリング場って、画面映えする。
バスケのゴールや、PK戦、打席、なんかそういうターゲット的な場所とカメラの相性ってスゴイ
良いと思う。
カメラもショットっていうし…ある種の球技みたいなもんなんやろう。
と思いました。
+ 配役 +
ライアン・ゴズリングはかなりのハマり役です。
でもさっき気付いたけど、映画上の設定は26才やったんや。

無理ある…。
「きみに読む物語」の演技もよかったけど、こういう役の方がいいな。
僕が、この映画を観て一番凄いなと思ったのは、ライアンが、ラースであることを
拒むような表情をしているところです。
初めのうちはとても妙な感じがしました。
あれ?全然、役に入ろうとしてなくない?
みたいな
でも、それってスゴイ大事なんです。この映画にとっては。
たぶん、普通の役者さんなら、ラースっぽく演じると思う。
大げさにというワケでは無いけど、ちょっと頭がいってしまってる感じで演じるかもしれない。
いずれにしたって、もう少し感情移入してくると思う。
でも、ライアンはラースを演じるというより、ダッチワイフのビアンカを演じることに
徹しているような気がした。
それはきっと、ラースがビアンカやからやと思う。
実体はダッチワイフのビアンカで
ラースっていうのは腹話術師のようなポジション…。

特に中盤からは、どんどん容器を移し替えるというか…
本当はラースじゃなくて、ビアンカが主役の映画なんかなぁ。
というわけで、他の役者さんはどうでもいいんですけど、
職場の女の子が、友人とウリフタツで…ドッペルゲンガー?ってくらい
それに驚きっぱなしでした。
+ 総評 +
で、またまた生意気にも採点すると60点…
あくまでも個人的にこうだったらな的レビューです。
映画自体は全く否定するつもりはありません。
いい映画です。
ただ、エンターテインメントじゃない。
面白いとか、そういうのじゃなくて、考えられるだけ。
自由っていう永遠に答のないものに少し触れられたぐらいです。
それが、なんか疲れてしまったというか。
演出も、ゆるさを意識しすぎてメリハリが無い。
アルバムじゃなくて、クソ長いシングル曲って感じでした。
オーケー。アカデミー脚本賞ノミネートっていうのは、そういうことか…。
という感じです。
雨とか降ってる秋の午後に、薄明かりの中で紅茶や珈琲でも飲みながら
がベストかなあ。
でも、なんだかんだでオススメはします!
ぜひ!!






















