経験によって人が変質する。
自分の思い通りにならないとそうなるのだろうか?
そういう人にはこう言いたい。
『初心に帰れ』
初心、すなわち若い頃は物事に対して真摯に向かっていた。
そして誠実に対応していた。
ところが、それを続けても上手くいかない。
すると人は今までの分も取り返そうとして一攫千金に走りがちになる。
それに対する戒めの言葉として
『初心に帰れ』
があるのではないかと思う。
経験のない若い頃の真摯、誠実は人によって程度が異なり
その人なりのものである。それが上手くいかないのはある意味当然だ。
しかし、裏を返せばその人らしい在り方でやっていたという事。
サッカーで言うならホームゲームだ。
ところが文字どおり一攫千金となるとその人らしさが無くなる。
つまりアウェーゲーム。
サッカーを例に引くまでも無く、自分のフィールド(つまりホーム)で
ゲームを進めた方が勝つ確率は高い。
人は経験によって学ぶ、しかし、それで自分を見失っては意味がない。
経験によって自分が変わる(自分を見失う)のではなく
人間の幅を広げる方向に経験を生かしたい。
またサッカーの例で恐縮だが、
メンバーは決まっている。得意な戦い方も決まっている。
ならば勝つ方法はレギュラーで得意な戦い方を極め(長所を伸ばす)、
相手との関係性による一時的な劣勢をメンバー交代で部分修正
(経験に基づく適応)して対応するしかない。
人間はサッカーのようにメンバーを総入替できないのだから尚更だ。