NHK BSの「運命の一手 渡辺竜王VS人工知能・ボナンザ」のビデオを見ました。
いやー、面白かったです。
ボナンザは従来の「選択探索」ではなく、「全幅探索」アルゴリズム主体。
しらみつぶしに、全ての手を読むのが「全幅探索」で、
いくつかに手を絞り込んで読むのが「選択探索」。
従来のソフトは「選択探索」中心型のようです。まぁ、PCの処理速度とか、持ち時間の関係もあるんだろうなぁ・・・
そういえば、羽生さんも選択探索的だと著書に書いていたのを思い出した。
人間は疲れからミスを起こす。
その分、コンピュータは疲れないから有利だと思われる。
しかし、そこが難しいところ。
制限時間になると、その時点で見切り発車的に判断しなくてはいけない。
また形勢判断もある基準に基づいて数値化されたものであるが、
将棋の形勢判断はなかなか数値化できない。
まぁそんなところの解説も随所に見られ、見ごたえがありました。
開発者の保木さんって素敵な型である。
最後に、「ボナンザは一秒間に四百万局面を読むが、それを軽く渡辺竜王の脳が凌駕していて、
訓練された人間の脳のすばらしさを認識し、やはり人間の知性は素晴らしいと思いました。」
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