年明け早々に行ってきた、
新宿にあるSOMPO美術館の企画展「ゴッホと静物画 伝統から革新へ」。
ゴッホの作品を中心に静物画の歴史を辿っていくという内容で、ずっと楽しみにしていました。
(今月21日までの開催。期間中にアップできなかったのは無念…)
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花・日用品・狩りの獲物など、動かないものを描く静物画。
17世紀頃のオランダで確立し、やがて西洋全体に広まっていきました。
手ごろで理解しやすい点が客に好まれ、画家としても「対象を精密に描く」力を試す上で都合の良い題材だったそうです。
ヨースト・フェルデナンデス『ヴァニタス』。
このテーマの絵、結構好きです。
中央の骸骨は死の象徴で、知識や美の儚さやむなしさを訴えています。
何事も永遠でないのは確かですけれど、だからこそ本や絵にして後に残そうとするのかな…とも思ったり。
ミキール・シモンズ『果物とロブスターのある静物画』
赤いロブスターがおいしそう(笑)。
解説ボードに「贅沢に浸る世間を戒める意図も見られる」とあったのが興味深い。
丁寧に並べず、とにかく盛った! って感じなのは、良い物をガツガツ食べまくる人たちへの皮肉だったりして。
クロード・モネ『グラジオラス』
一輪挿しの中のちょっとピンクが入った白い花。
シュッとしててとても綺麗です。
縦長なのは日本の掛け軸から影響を受けているそう。さすが日本好きのモネ。
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地位の低かった静物画が再評価され始めたのは19世紀中頃のこと。
フィンセント・ファン・ゴッホはこの時期に活動しています。
ここではゴッホの花の絵に絞って紹介。
作品ごとに雰囲気が全然違うのが驚きです。
『カーネーションをいけた花瓶』
『青い花瓶にいけた花』
『アイリス』
青みがかった紫の色合いがとても私好み。
そして『ひまわり』。
近付くとかなり立体感あります。
割と空いている日だったんですが、この絵だけはかなりの行列。
正面から撮るのも一苦労でした…
「僕はアトリエを半ダースのひまわりの絵で飾ろうと考えている」
―ゴッホ(1888年の手紙より)
展示の最後は、『ひまわり』をオマージュした作品たち。
イサーク・イスラエルス『「ひまわり」の横で本を読む女性』
絵の右側に「ひまわり」が見えます。
白い木枠で囲まれているのがなかなか新鮮。
撮影禁止だったので写真はありませんが、他にも『ひまわり』を題材にしたカレンダーやポスターなどおもしろいものがありました。
本当に時代を超えて愛されている作品ですね。
ポストカードは4枚購入。
今は『アイリス』を机に飾っています。
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今日も読んでいただきありがとうございます。
それではまた。