「馬鹿だ。」って思っていた 

そんな解釈 今更貴方には求めていないと強がっていた


移ろい気味な明日 後押しする声に

不快感と慕情で 涙を注ぎ込まれるようで


初めから美しさなんて見抜けなかった 愚かしいと言わんばかりに

貴方は代わりに 崩れそうな肌で どうしようもなく着飾っていた


心を簡単に戻すなんて図々しいもの

どう見たって不自然な調和が 心地良く嗤いを誘ってくれることもあるから


嘲笑うほど 見下すほど 貴方が愛おしく感じる

蝋(老)人形の様な素肌も 汚れるほど艶かしい


嘯いた風が 不意に稚拙な声を運んでくる

醜い貴方を 不可思議なまでに 狂おしく愛でていたい